アルネヤコブセン

ウォッチではなくクロック

2年ばかし自宅で使用する時計を探している。
ウォッチではなくクロックの方。

自宅では小さな目覚まし時計を頼りに過ごしていて、肝心の目覚ましにはスマートフォンのアラームを使用。スマートフォンばかりに頼ってしまっている人間に思うところがあり、目覚ましはちゃんと目覚まし時計へと移行した。そして、部屋に掛け時計を。と決めて早2年。

やっと素敵な時計をみつけた。アルネヤコブセンの掛け時計である。

しかし、値段が高い。時計に3万円。

もし、このくらい気に入った腕時計が3万円のだったら購入すると思う。それくらいに気に入ったデザインだ。

なのに、見つけてから何ヶ月も悩んでいる。
高いなあ。
サイトと何度もにらめっこ。実際にみれる店頭にも足を運んで悩む悩む。

長い目でみれば毎日毎日見るデザインのよい3万円は、
毎日着けない腕時計より日換算すれば安いのだ。
買い物は好きな方なので"持たない暮らし"を目指しているのでもない。
何故ここまで悩むのかを考えてみた。

3万円の立派な時計。簡単に壊れることは無いだろうし修理だってできるだろう。誰の家にもあるものなので、飽きたからって誰かにもらってもらうのは迷惑だろうし、動いている時計を気に入らなくなったからってタンスの肥やしにするわけにもいかない。

結果。買ってしまったらずーーーーとある。ということだ。

それに付き合える勇気がない。勇気。
みんな時計を買うのに勇気を必要としていないだろう。

20代おわり頃、周りの友人達がいっぺんに結婚していくシーズン。
それについて行けない私は友人達に聞いた。
生涯の相手を決めるだなんて、勇気があるね!決め手はなんだったの?と。
今思えばとっても失礼な質問である。理由なんてない美しい話なのだ。でもその時は純粋にみんなの勇気と決断がうらやましくて、かっこいいと思っていた。

ずーーーーと付き合う相手。
掛け時計からはじめてみようとおもう。きっと買ったらうれしくって
毎日毎日幸せに眺めるにちがいない。



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