ついにリスボンでもたこ焼き屋台やりました!
5月にポルトガル北部のポルトの街の、アジアンナイトマーケットでたこ焼き屋台を出したことは書いたけど、たくさんの人から「リスボンではやらないの?!」と聞かれていました。
そこで、
ついにリスボンでも1日たこ焼き屋台をやることに!
場所は、サンパウロ広場という、センターの方にある、最近では新しいお洒落なレストランやバーが次々とオープンしているエリア。すぐ隣には観光客で賑わうリベイロ市場もある。
この広場では、毎週土曜日の10時から14時までMercado de Produtoresというファーマーズマーケットが催されていて、私もたまに立ち寄ったことがあった。
ここを主宰しているのは、オープン当時からリスボン中のフーディーに注目を集め続けているショップComida Independente(コミーダ・インデペンデンテ)。地産地消、オーガニック、産地直送などのコンセプトを元に経営されている店で、ポルトガル産のナチュラルワインを始め、チーズやハムなどの加工品、コーヒーにチョコレートなど、こだわりの品だけを扱っている。数年前オープン当時のポルトガルではまだ珍しくて、食材にこだわる皆がまさに「待ってました!」と言いたくなる店だったに違いない。ここのオーナーさんは私たちが店をしていた時の常連さんでもあった。
数年前に日本祭りを始めて主催した時に、ポルトガルでのたこ焼きの人気ぶりにめちゃくちゃ驚いたのだけど、その時からいつたこ焼きを屋台で出しても長蛇の列ができることは体験していた。でも今回は小さな青空市場だし、お祭りみたいにはお客さんも来ないだろうと思っていた。
当日の土曜日は、私たち以外は常連の出店者たちで、野菜を売る農家の人たち、天然酵母のパンを売る人、ティラミスの専門店、チーズ職人などなど。
食べ物は、メキシコ出身のEle burro sin dueno が出す本格タコスや揚げ餃子なども。特にここのタコスは屋台の後ろで実際に炭火で焼いた肉を挟んで出してくれたりして、野外で食べるという気持ちの良い環境も合わさってとても美味しい!和気藹々と楽しそうな連携プレーでタコスを作っているお兄ちゃんたちの雰囲気もなんだか良くて、きっとファンも多いことだろう。
私たちはたこ焼きの他に、一緒に飲んでもらえるように、自家製ジンジャーエールと自家製コーラも販売。私のイベントにいつも来てくれるマリナが助っ人に来てくれた。
「今日は気楽な感じでね。ドリンク担当でお願いね。暇だったらマーケットの見学とかぶらぶらしてくれてもいいから!」
なんて余裕な感じで準備を始めた。
10時半を過ぎたくらいから、私や店のインスタでの宣伝を見てわざわざ食べに来てくれた方達がたこ焼きを注文開始。皆さん午前中からたこ焼き食べてくれるのね!嬉しいなぁ、なんてゆっくり焼き始めていたら、あれよあれよという間に列が出来始めた。うちの屋台の前だけすごく混み合って行列ができ、市場を管理している人たちも、びっくり。「大丈夫!?」と何度も声をかけに来てくれるし、他の出店者たちもざわめいている。
助っ人に来てくれたマリナはテキパキとオーダーを取ってドリンクを作りながらお客さんを捌いてくれ、多めに仕込んでおいたたこ焼きも早めになくなってしまい、終了。
「え、もうないの?これを食べるためだけにわざわざ来たのに、、!」という人たち続出で、申し訳ない気持ちでいっぱい。次はもっとたくさん用意していかなくちゃ。
こんなに人をたくさん惹きつけてくれるたこ焼きって本当にすごい。目の前で焼かれたものが熱々で出てくるその雰囲気も含めてエンターテイメントで、丸っこくて可愛いのもいいのかもしれない。
あ、自家製ジンジャーエールとコーラもとっても好評でした!飲んでみてから気に入ってシロップを買ってくれる人たちもたくさん。このジンジャーエールのレシピは、私がいつもすごいなぁと思っている、横浜にある飲食店のオーナーである友人から譲り受けたもの。彼の店で出されているこのジンジャーエールがポルトガルの地でも人気を呼んでいるというのも本当に嬉しいのだ。
そうそう、今回のお客さんたちも皆本当にいい人たちばかりで、最後残り少なくなった時に、「一皿のたこ焼きの数を減らしてより多くの人たちに行き渡るようにしない?」と提案してくれたのです。なんて素敵な人たち、、!
食べ物を通しての人との出会いって、みんなの顔が笑顔で楽しくて、本当に素晴らしいなと改めて思った!