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カラスと友達になりたい

主人と朝散歩。

サイクリングロード辺りを歩いていると、
カラスがピューッと目の前を通り過ぎた。

「変わった声のカラスがいるんだな」
と、主人。
子供のカラスだろうか。少し高い声で啼いている。

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「カラスと友達になりたいなー」
私の突飛な発言に、主人は首を傾げる。
「だってさー。前にお父さん(夫)は私に『お母さん(私)を見ているとカラスの子育てとダブるんだ』って言っていたでしょ?だから、カラスに聞いてみたいの。『あなたの子育ては、どんな感じなの?』って。

主人に言わせると、子育て中の私は殺気立っていたと。その姿は、卵からヒナにかえる時に警戒心が強くなる親カラスの姿と重なるのだというのだ。

「だから、今は子育てを終えたカラスみたく、穏やかになっているでしょ?」と、私の顔を見る。
自分では、そんな認識はなかったけど、とにかく…必死だったことはたしか。

そして、主人は思いもよらないことを話し始めた。

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「お母さん(私)は、子育てをすることで自分の存在価値を見出していたように見えるんだよね」

***


AM7:30の南郷通り。
車の往来が増えてきた。
街が、目覚めてきた。

不意を突かれた私は、車の音にかき消されそうな主人の声を、右耳で聞き取りながら歩いていた。

・・・そんなこと思ってもみなかった。

「前に、お母さんは『(どこかに)心配ごとないかなーないかなー…あ、あったー!』って、心配することを探して安心しているんでしょ?と冗談めいたこと言ったことあると思うんだけど」

うんうん、あったね。

「それは冗談ではなくて、そうすることによって、自分の存在を確かめていたというか…そんな気がするんだよね。だから(子育てに関して)ぐーっと深いところに入り込んでしまったんじゃないかってね」

へぇ、そんな風に見えたのね。
なんか、私、生い立ちに問題でもあったのかしら。たしかに自尊心は無かったよね。親に自分を認めて欲しい気持ちは強かったかも。

***

主人の言っていることが本当かどうかはわからないけれど、とにかく今は子育てを終えたカラスのように穏やかになった(いや、いつも穏やかだと思うのだが😆)私が思うことは、、、

夫よ、こんな私でごめんねー。
子供たち、子育てに必死すぎてごめんねー。きっと窮屈だったよねー。随分と長い間…


ってこと。

だから、カラスとお友達になって子育てについて語り合いたいんだー😆きっと、仲良くなれると思う😂

チラッと横目で見たカラスと、一瞬目が合った気がした。

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