2024/10/4 愛しい人へ

あなたに言いたかった事を
メッセージで伝えた。
ホントは直接話したかった。

理由も立場はあるけど
こんな別れ方は嫌だった。

あなたを問い詰めるのが
嫌で帰るべき場所へ戻ると
言うあなたの言葉を素直に
受け入れた。

傷は浅いままがいい。
なぜなら深入りは
していなかったから。

でも諦めきれなかった。
好きなままだった。

あの時、私に対する気持ちに
嘘が無いから夢を見てしまった。
そう信じ込んでいた。
でも現実は違ったよね。
私は優先される事無く
連絡も絶たれた。

昨日あなたに電話して気付いた。
私の連絡先、拒否されてたり
消されていればいいのにと
思いつつ、残しておいて
くれたら未練があったと
思えるなと。

あなたはずるい、悪い男だ。
どうして私の連絡先
消さなかったの?

言いたい事はたくさんあった。
けど、言わない。

消されていなかった事実で
あなたに未練があった事だけは
分かったから。

知り合ってあなたを知って
一緒になりたいと思った。
やっと運命の人を見つけたと
思うくらい惹かれた。

あなたが偽っていた事実を
その後に知った、最低だなと思った。
でもその時、あなたの心に
埋まらない隙間がある事を知った。
きっと誰にも話す事無く、
自分でも認識していない隙間。

ああ、この人はこの隙間を
ずっと意識せず自分は
「こういう人間なんだから」と
自分の気持ちに蓋をして生きて
きたんだと感じた。

いつも自分はこれで合ってる
大丈夫だ、幸せだと思い、
生きて来たんだろうなと
思った。

本当は我慢していても
自分の中でそれを納得して
消化して人とぶつからない
ようにして生きてきたのかなと。
あなたは自分が怒らないと人に
言われると話していた。

怒らないのでは無くて
あなたは感情に蓋をしていた。
こう言ったら揉めるなとか
嫌われるかなと。
面倒を避けていた。

窮屈な生き方をしている人
だなと思った、自分という
ものを勝手に理解して
決め付けているように思えた。

自分の身内に
対しても感情を出していない
事はなんとなく話していて
思った。諦めているというか
初めから他者に対して要望も
無ければ期待も抱かない。

振り返れば、あなたの方が先に
私に惹かれていたよね?
その感覚を認めたくないと
思ったでしょ、予想外の事が
あなたの中で起きたんだよね。

私はとても感情表現が
ストレートだったから
あなたは色々と面食らってた。

私はあなたを知る度に思った、
あなたが知らない
色々を一緒に体験したいって。
あなたが出していない蓋をした
その感情の先には
面倒だなと蓋をしていたその先には
他者との理解とか
知らなかった共感とか
足を踏み入れた事の無い
新しい世界があるんだよって。

あなたは私にこう言って
くれたよね。
「一緒にいる時間は
違う自分がいる」と。

私も同じだったよ。
あなたと出会って
あなたの優しさに触れて
懐かしさ、居心地の良さ、
言葉に出来ないフィット感
みたいなものを感じたよ。

あなたと一緒にいられたら
最強なんじゃないかと思った。
それほどに惹かれ合う気持ち
感情、感覚、いずれもが
人生で初めてだった。

自分を見失わないように
空気に踊らされないように
一時の感情に流されないように
そう言い聞かせて
振り返りながら
短い時間を過ごしたけど
あなたはやっぱり特別な
存在だったと今も思うよ。

あなたが色々を乗り越えて
私の元に来てくれないかなとか
私とのこれからを本当に真剣に
考えたいと連絡をくれないかなと
願ってたよ。

それは本当に
困難を伴うし一筋縄では
いかない事を知っていたけど
それぐらい惹かれたし一緒に
なりたいと互いに感じ合ったと
信じたかった。

でもそんなリスク取る事を
あなたはしないよね、人を
傷付ける事をしたくないから。
その気持ちは私もなんとなく
分かるし理解出来るんだ。

だからまた気持ちに蓋をした?
もう蓋、しちゃ駄目だよ。
今、あなたの側にいてくれる
人の前でもっと自分の感情や
思いを口にしてみて。
あなたの事ちゃんと
受け入れてくれるから。
受け入れられなくても
違う答えや違う考えを
知ってみて。

誰になんと思われても
誰に何を言われようが
あなたに惹かれて
あなたの事が本当に
好きだったよ。
あなたと笑って泣いて
喧嘩して仲直りして
ずっと一緒にいたかった。
あなたの事が生きてきた中で
一番好きで忘れられなかった。

あなたはずるくて悪い男だよ。
私もあなたの心を奪った悪い女だよ。

惹かれ合った事実は一生
消えないから
それも抱えて私は前に進むね。

あなたの幸せも私は願うよ。
一緒になれなかったんだから
互いに幸せにならなくちゃね。

好き
大好き
愛してる

さよなら、心から愛しい人。


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