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『岸辺露伴は動かない展』に行ってきた!

こんにちは。ゆうこりんです。

先日、NHKドラマ『岸辺露伴は動かない』の展示を見に、ふらりと渋谷に行ってきました。

▲会場は渋谷スクランブルスクエア14階。

私は都会自体は好きなのですが、渋谷と新宿はどうしてもちょっと好きではありません。なんか、バイブスが合わない。そこらじゅうから永遠に話しかけてくる動画広告や、道ゆく人たちからも、「とにかく買わせたい」「とりあえず流行りに乗りたい」という圧の強い欲がひしめきあってる感じが、なんか疲れる〜〜〜。

でもたまにこういう目的があって(仕方なく)行くと、なんか色々かわいいものとかおしゃれなものが売ってて楽しい。疲れると言いつつ、結局めっちゃ見ちゃう笑。

▲到着!泉ちゃんパネルかわいい
▲今回の企画の趣旨。

素晴らしい製作陣にドラマ化してもらえて最高

『岸辺露伴は動かない』が実写ドラマ化されると知ったとき、おそらくほとんどの原作ファンがほぼ同じ気持ちだったんじゃないかと思いますが、

どんなふうに見せてくれるんだろう?→楽しみ:49%
あの世界観を、実際に役者さんが演じるの、大丈夫かな…→心配:51%

と、若干不安要素が多めでした(ずっと前、4部の実写映画化があまり成功しなかったのもありますね)。

しかし、我々の一抹の不安をよそに、原作へのリスペクトと最大限のジョジョ愛をこれでもか!と感じさせる製作陣のこだわり、脚本、現実にある”かもしれない”露伴像の世界観の再構築。その全てが素晴らしく、2020年の12/28〜30に3夜連続でシリーズ1作目が放送されて以降、我が家としては「これがなければ年を越せない」と思うくらい、毎年一番楽しみにしているドラマ作品となりました。ほんとこれ以外で家でテレビつけてないかも。

主演の岸辺露伴を演じる高橋一生さんもジョジョファンというだけあって、インタビュー記事などを読んでいても「さすが、ちゃんと考えて、熱意を持って演じてくれてありがとうございます…」って感じで、露伴の3次元化を安心して見ていられますね笑。

そんな原作ファンも唸らせ、アレンジも含めてもう全てがさすがすぎるテレビドラマ『岸辺露伴は動かない』は、しっかり視聴者の評価を得て今年ついに映画化することになりました!

そういった流れもあって、このようなドラマ制作の裏側を見せてくれるような展示なども積極的に企画されているのだと思います。

▲キービジュアルのパネル。かっこいい

こだわりの衣装たち。すごい

▲撮影で高橋一生さんと飯豊まりえさんが実際に着用された衣装。
▲キャプションもしっかり読んじゃう。

やはり『ジョジョ』の世界観の衣装って、服が謎に穴だらけだったり、全員すっっっごい個性的なので、多くの登場人物の衣装や小物はこのドラマのためにオリジナルでデザインして作られているそうです。

▲「くしゃがら」の志士十五と「富豪村」の一究の衣装
▲「D・N・A」の衣装
▲露伴と泉京香の衣装
▲この穴あきトップスは、高橋一生さんの希望でデザインされたそう。
▲「ザ・ラン」と「後ろの正面」の衣装。
陽馬のスニーカーもドラマオリジナルで特別に制作。
▲ドラマ第3期の露伴の衣装は、最初の「黒露伴」と白黒逆転のイメージで制作されたそう。

小道具の工夫もすごい!

衣装もそうでしたが、この世に存在しない、売ってないけどこのドラマの世界を見せるために必要となれば、作っちゃうんですよね。

ないものを、原作や脚本の設定から頭の中でその姿・見た目を想像して、ゼロから構築するのって大変だとは思いますが、すごいクリエイティブで、楽しいプロセスだろうなと思います。そんで実際にこんなクオリティで作れちゃう技術があるってすごい。やりがいあるだろうな〜〜〜。

▲「くしゃがら」で森山未來さん演じる志士十五の
ヘブンズ・ドアーされた頭部と喉のアップ。
▲露伴の私物。ヘアバンドも何度か作り直しているらしい。
(写真ピント合ってなくてすみません)
▲「六壁坂」でシワシワになるやつ。
掃除機で吸ってたらしい。
この赤いボタンを押したら吸引を実演できました。
▲いろんな人物の「ヘブンズ・ドアー」たち。

「ヘブンズ・ドアー」とは、原作ではお馴染みの露伴のスタンド能力ですが、ドラマではより現実との整合性を考慮して「能力」「ギフト」と呼んで描かれています。

原作では「ヘブンズ・ドアー」されたらみんな文字ばっかりの本になるけど、ドラマではそれぞれ個性あふれる誌面にアレンジされてて、そういうところもよりリアリティを感じるし、すごく面白い。作中では一瞬しか映らない本の中身も、ちゃんとびっしりそれっぽいことが書いてあって、もう全部じっくり読んでみたかった。面白い。

▲「ホット・サマー・マーサ」のフギュア。
丸が4つッ…!
▲びっしり書き込まれた台本。

デザイン画が見応えありすぎた

すごくいいなと思っている作品の制作の裏側は全部見応えがありましたが、その中でも私が一番見れてよかったなと思ったのは衣装のデザイン画のコーナーです。

こんなコンセプトで、全体のバランス的にこう考えて、こういう作り、こういうデザインにしました。という解説がすごく面白かった。「イメージを具現化する」とはどういう思考と試行錯誤のプロセスなのか、とても勉強になりました。

▲「ジャンケン小僧」の泉京香の衣装

この衣装のデザイン画の写真を撮り忘れてしまいましたが、「遠くから見たときに一輪の花に見えるようにデザインした」と書かれていたのがとても印象的でした。

この服そのものがかわいいかどうかいうのはもちろんだけど、やっぱりこれは映像作品なので、「画としてどう映るか」がゴールなわけですよね。こういう人物だから、こんな服を着ている。そんな人たちが暮らしているのがこの世界。というイメージを見せるために衣装があるわけで。

平面のグラフィックデザインも、考え方の根本は同じだなと思います。自分のパソコンの画面上で見てどれだけいい感じ〜と思っても、もしそれが遠目で見られることを前提にしたポスターだったら、これで目を引くのか?文字は読めるのか?などと、作ったものが最終的にどんな場面でどんな役割を果たすのか、目的やゴールを考えることが大事ですよね。当たり前のようですが、ついつい机の上で熱中して、視野が狭くならないようにしたいですね。

ちなみに、この衣装を着て遠目で一輪の花のように見えるのは、飯豊まりえさんの凜とした美しいスタイルがあってこそです。

この展示、有料級

▲ロケ写真たち
▲露伴のデスクもありました!
▲渋谷の会場には高橋一生さんと飯豊まりえさんも来場されたそうです。サイン入り

そんなわけで、写真多めにお送りしてきました。会場自体はそんなに広くないのですが、おかげで逆に焦らずキャプションや解説をじっくり読んで回れて、本当に見どころ満載で大満足でした。

そしてこの『岸辺露伴は動かない展』、なんと入場無料なんです太っ腹すぎる…!私の感覚では、800円くらい入場料取ってもいいんじゃないかなと思うくらいの充実度でした。めっちゃよかった〜!!

▲なんと、お土産付き!

そして会場で渡されるQRコードからアンケートに答えると、非売品のA5のクリアファイルをもらえました。A5のクリアファイル好き(?)の私にはめちゃくちゃ嬉しい特典!これ300円で売ってても絶対買ってたわ。アリガトウゴザイマス!!!

渋谷の会場では2023年5月7日まで開催しています。

ジョジョ及び岸辺露伴〜の原作を知らない人からしたら何のこっちゃかもしれませんが、原作を読んだことがなくても、ドラマとしてストーリーも完成されているので全然楽しめると思います。今ならAmazon Primeで全話無料で見れるので、少しでも興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください!

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