見出し画像

半年間のデザイントースト受講体験まとめ

こんにちは。ゆうこりんです。
落ち着いたら振り返り記事をじっくり書こうと思っていたらあっという間に時間が過ぎてしまいましたが、今回は私が2022年に最もエネルギーを費やし、他のことを一旦全部差し置いてもうほんっっとにいちばん頑張った、デザインスクールに通った半年間について書き残しておきたいと思います。

デザイントーストを知ってから入学するまで

2022年7月〜2023年1月までの半年間、完全オンラインのデザインスクール「Design Toast」を受講し、すべてのカリキュラムを終えて無事に卒業することができました。

デザインを学ぼうと思った理由などについては、以前note記事を書いたのでそちらもぜひお読みください!

私が一番学びたかったこと

私がDesign Toastを知ったのは、インスタグラムのストーリーズ広告からでした。

デザイナーやイラストレーターなど、クリエイティブ制作に関するアカウントの投稿をよく追ったりしているからか、デザインスクールやセミナーなどの広告はよく流れてきます。その数ある広告の中でも特にDesign Toastの広告に「おっ!」と思ったのは、「グラフィックデザイン」を基礎からしっかり学べるという点だったように思います。

今どきのみんな(主語デカw)は、誰でも在宅で稼げるようになれる(?)イメージからか、「Webデザイン」に興味がある人が多いのかなという印象ですが、私はWebよりも何よりもとにかくグラフィックを学びたいとずっと思っていました。ずっと思っていたといっても、それらの違いを認識してこのように言語化できるようになったのはつい最近のことですが。

とにかくこのスクールなら、その長年ふわりと抱えていた「こういうスキルを身につけられたら、私の人生はよりいっそう自分らしく、最高になるだろうな〜」という憧れや理想を叶えるための投資になりそうだ、と直感しました。広告で存在を知って以来、時々思い出すたびにサイトを訪問して受講生さんのnoteなどを熟読しては、どんどん未来への具体的なイメージを膨らませたものでした。

▲いつかデスクトップで作業したい

いざ入学!緊張のカウンセリング

コースの内容や期間、費用などもしっかり確認した上で、よし、決めた!ここに入学する!となったとき、いきなり申し込みボタンを押してクレカ情報を入力するのではなく、まずはオンラインのカウンセリングに申し込む必要がありました。

当時の私はフルタイムの看護師。経歴も看護や医療に関することばかりで、デザインや美術のバックグラウンドも全くないし、看護師をいますぐ辞めてデザイナーに転職するつもりもないのに、なんでこの人はデザインスクールに申し込みたいんだろう?って思われるんじゃないかと正直少し不安でした。

ゴールデンウィークが始まったばかりの2022年5月、zoomで創業者のほりさんによるカウンセリングを受けました。緊張していたので、私の入学を希望する理由を聞いてほりさんがどういうリアクションだったのかはあまり覚えていませんが笑、他業種経験がある人がデザインをやりたいとスクールの門を叩くことに対し、ごく普通に肯定的でウェルカムな感じで話を聞いてくださったので安心したのを覚えています。

ほりさんからはデザイナーについてやカリキュラムの説明を受け、さらに後半では「このデザインのどこを直せばいいと思いますか?」とバナーを見せられ、入門テスト(?)のような質問がありました。それまでなんとなくデザインの考え方の基本などを本で読んでいた程度でしたが、意外にちゃんと答えることができ、ほりさんから「大正解。200点の回答です。」と言っていただき笑、「私のような全く別の畑でこの年まで育った人間でも、デザインの道に入っていいんだ」と背中を押してもらえたような気がして、きっとここで学んだら、私がイメージしていたようなデザインができるようになる。という確信を持って、カウンセリング終了後に即入会しました。

▲お互い顔出しのカウンセリングで安心感もありました

前半・基礎クラスでの学び

入会を決めてからレッスン開講まで2ヶ月以上あったので、まずは制作環境を整えよう!という名目で、それまで使っていた最低スペックのMacbook Airからもう少し性能の高いMacbook Proに買い替えたりして、そわそわしながら7月を待ちました。

私の入学した7期の受講生は4人でした。私自身も含め、初心者からデザインを学ぶ方が多く、「こんなことわからないの私だけかな?」「こんなこと聞いても大丈夫かな?」など余計な気後れもせずにどんどん質問して、みんなで食らいついていくような、熱意あふれるいい雰囲気でスタートしました。

モチベーションを維持しながら効率よく学べる

私は入学してから初めてAdobe Illustratorをダウンロードしました。なので最初はソフトの使い方に慣れるところからだったのですが、週1回のオンラインレッスンまでに動画で自習するプラットフォームがあり、その週の動画を上から順番に見て、動画と同じようにやっていけば自然に必要な操作が覚えられるようにカリキュラムが作られているのがとてもありがたかったです。

▲入学後、OneStreamに招待されて動画にアクセスできる

私の経験から言うと、書籍などで独学するとなると基礎を地道に身につけるだけでもけっこうな時間がかかります。また操作に慣れたり、機能を網羅的に覚えるだけの時間をわざわざ作る、モチベーションを維持するのも実際難しいです。かといって、じゃあ基礎もそこそこにいきなり好きなものを制作できるかというとやはりそう簡単にはいかず、結局、基礎力なくして"オリジナルのすごくいいもの"を作ることはできないのです。

私にとってデザインを学ぶことは、目の前の仕事に直接関係しないけど、自分の人生にとってとても大事なこと(=緊急ではないけど、重要なこと)だったので、やる気が高まっている時にちょこっとやっては、またすぐ忙しい日常の中で優先順位の下位に落ちてしまう・・・というものでした。

だからこそ安くはないお金を払って、この日までにここまでやらないといけない!と期限を決められて、今のレベルでできるオリジナルの制作物をコツコツ作って、人と顔を合わせて発表し、フィードバックをもらえる機会を持つことは、本当の意味で実力をつけるためにとても効果的でした。

▲全然まだ操作でいっぱいいっぱいで何をやるにも時間がかかり、
オリジナリティや工夫どころではなく、
なんとか提出することだけを目標に作っていた最初の頃の課題

少人数のグループレッスンで、多角的な視点が得られる

オリジナリティを出すほどの余裕もなく、支給素材もしっかりあるような基礎クラスの序盤の課題でも、同期の皆さんが作る制作物を見るとオリジナリティに溢れるものばかりだと感じていました。

つまり、同じテーマと制約を与えられても、それらをどう咀嚼してどう表現するかは人によって全然違うんだということが、実感としてよくわかりました。毎回レッスンでみんなの発表を聞き、自分では考えもしなかった視点を発見するのがとても面白かったです。

メンターさんの存在がありがたすぎる!

Design Toastでは基本的に1週間に1つ程度、オリジナル制作の課題が出ます。みんなでオンラインで繋いで出席する週1回のレッスンで次の課題の説明があり(One Stream上でいつでも先のものまですべて見れますが)、1週間の間に制作して次のレッスンで自分の制作物について発表する、という流れです。ガチで取り組まないとぜんぜん終わらず、非常に忙しいです。

発表までに何度か現役のデザイナーであるメンターさんたちに添削をもらい、修正して「合格」をもらう必要があります。課題はどれも実際のデザイン制作依頼を受けた状況のようなストーリー、クライアントの希望などが設定されており、支給素材はあったりなかったりします。ない場合は、商用フリーの適した素材を自分で探す必要があります。素材の探し方やサイトについても、具体的に教えてもらえます。

とりあえず作ってみたけど、全然しっくりこない・・・。
こういう風にしたくて、自分で調べてみたけどできない・・・。
いろいろ謎すぎて、あらゆることにめっっちゃ時間がかかる。

しかし、動画を見て、レッスンで学んで、よし!といざ課題に取り掛かってみると、もうほんとこういうこと☝︎ばかりです。時間は永遠にかかります。イケてるデザインを作るどころか、何時間もパソコンの前に座っているはずなのに、アートボードは真っ白のまま、、私って今日1日何してたの?となることもザラでした。つら。

でもこれっておそらく誰しも通る道なんですよね。そういう初歩的なたくさんのつまづきポイントでがっくり挫折しないために、slackでのサポートや、週2回(私の受講当時。現在は回数が増えています)メンターさんとオンラインで繋がり、画面共有もしながら直接質問ができる機会が用意されていました。

このマンツーマンで時間を割いてもらってプロからアドバイスを受けたり、気軽に相談したり、制作物へフィードバックをもらえるというのはかなり貴重でした。カリキュラム内容や課題のクオリティ、同期の存在、心理的安全性の高い雰囲気、全部のサービスや文化がとってもありがたいのですが、やっぱりこの「個別のアドバイス」があるというのがDesign Toastで学ぶ大きなメリットの1つではないでしょうか。

基礎の3ヶ月での制作物や学びについては、リアルタイムでnoteにまとめているのでこちらもよければお読みください。

オンラインスクールって実際どうなの?

▲作業中は常に1人でも、孤独を感じることはありませんでした

どこかに足を運ぶわけではなく100%オンラインで完結するスクールですが、レッスンがない日も頻繁にslackは動いていて、誰かが質問をしていたり、制作物がアップされていたり、上記のメンターさんとの質問会があったりと、毎日何かしら課題やレッスンのことを考える時間があり、「私は今このスクールに通っている」という実感は常にありました。

自分の同期以外の期で受講されている他の受講生や、卒業後に入会できるラボ生(私は現在、ラボに所属しています)も参加できるイベントもオンライン上で開催されていて、デザインという共通言語をもとに、さまざまなゆるいつながりや話題の広がりがあり、とてもいい刺激になります。

またメンターさんは受講生全員の顔と名前はもちろん、デザインを学ぶ理由やプロフィール(仕事の状況や、お子さんが小さいなど)などを把握した上でサポートしてくれています。逆にいえば、それくらい目が届く程度の人数で1期のクラスを編成されているので、アットホームで相談しやすいことも特徴です。自分がちゃんとついていこうと頑張りさえすれば、年齢やこれまでの経歴なども関係なく、ちゃんと学びが身に付く環境だと思います。

▲RISAというメタバースオフィスでみんなに会える

後半・応用クラスでの学び

後半の3ヶ月、応用クラスに入ってからは課題の難易度もグッと上がります。また、レッスンで学ぶ内容もより実践的になりました。卒業後に仕事としてデザイン制作をするうえで配慮すべきことや知っておくべきことなどについてもしっかりとレクチャーしていただき、見える世界が広がり、デザインの仕事に対する理解がさらに深まりました。

▲作って出してはアドバイスをもらい、修正し、を繰り返して
少しずつレベルアップしていく実感がある

仕事でデザインを作るとは、どういうことか

レッスンで学ぶ内容は多岐に渡り、

・マイノリティやジェンダーについて
・実際に世に出たときに炎上してしまった広告
・購買や広告について
・デザイナーとして転職やフリーランスで働くこと

など、1つの明確な答えがないような問いも含め、本当にさまざまなテーマ・角度から表現のあり方、デザイナーとしての思考や仕事についてたくさん考えることができました。

もし制作会社などで勤務していれば、周りには先輩デザイナーや上司がいて、日常的に彼らと会話したり、一緒に仕事をしていくことでデザイナーらしい感覚や価値観が自然と身に付いていくかもしれません。

でも私のようにデザイナーとして会社に所属しない場合は、そういった「環境から吸収できる情報」に触れる機会が圧倒的に少なくなります。でも、実際に仕事をするうえで持っておくべきモラルや押さえておくべきポイントは、そういうところにたくさんヒントがあることが多いと思うのです。

Design Toastのレッスンは、事例やテーマをもとに意見を出し合ってディスカッションする時間がさまざまなタイミングで設けられており、単に「情報として知る」だけではなく、「人はこんなふうに感じることもある、だからこういうことを考慮しておきたい」といったような感覚を掴んだり、では自分はどうすべきか?という、それまでとは違う視点の持ち方を見つけたり、次の具体的なアクションに直結するような学びでした。積極的な参加型で、ちょっとアメリカの授業みたい。みんなであーでもないこーでもないと話し合ったことは、今でもとても記憶に残っています。

▲受講生の背景もバラバラだからこそ、みんなの意見を聞くのが面白い

課題で作った制作物

毎週の課題で制作したものについても紹介していくともうどんどん長くなってしまうので笑、こちらの記事に簡単な説明付きで載せています。毎週ヒーヒー言いながら作ってました。

さいごに

たった半年間だったとは思えないほど、ぎゅっと濃縮された非常に濃いデザインスクール生活でした。今の時点でもすでに私の人生に大きな変革をもたらす重要な体験だったなと思っていますが、もっと時間が経過してからまた再度振り返ったときに、ここでデザインを学ぼうって思った決断がどう効いてくるのかさらに楽しみです。

現在、私は月額のラボ生としてDesign Toastに在籍しています。もう課題も毎週のレッスンもありませんが、個人的にお請けしたデザイン制作に関する相談や、オンラインでイベントに参加したり、他のデザイナーさんたちと交流しています。

また、卒業後ありがたいことにお声かけいただき、TA(ティーチングアシスタント)として現・受講生のみなさんの学習のサポートも行っています。他の人の制作プロセスを見させてもらい、アドバイスや意見をお伝えすることで、私自身とても勉強になっています。医療もデザインも、一生勉強し続けなければいけないところが難しく、楽しくて、私はとても好きです。

▲卒業制作発表の様子(制作物画像は講評会当時のものです)
※クライアント様から承諾を得て掲載しています。

私が卒業してからまだ4ヶ月ほどしか経っていませんが、カリキュラムや運用はどんどんブラッシュアップされており、事業を運営するというのはどういうことなのかという学びも日々噛み締めております。

私もまだまだチャレンジしていきたいことがたくさんあります。またnoteも少しずつ書いていきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


\Design Toastについてもっと知りたい方はこちらから☟/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?