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陰が極まり陽になる。

本日は冬至。一年で最も日の出から日没までの時間が短い日。夜明けが遅くて、日の落ちるのが早い。暗くて寒い。なくなると恋しくなるのが人の常。でも太陽の光を欲しがるのは人の常、だけではないようで、惑星地球に存在する生物はすべからく、この太陽の光の恩恵を欲するように仕込まれていまいて、太陽の周りを回りながら、光を享受し、地を温め、生を育む。そして、それをエネルギーに変えて放射していきます。

何はなくても、日が昇ればまた一日の始まり。

朝の訪れが最も待ち遠しい日。

陰は極まり陽に転じ、今日を境に一日一日、昼の時間が増えていく。希望の光がだんだんと大きくなっていくように、未来への展望も開けていきそうな気がしてきます。

冬至は黄経270度。占星術では太陽が山羊座に移動するポイント。

ホロスコープ上では、社会の天頂を指す地点。人は生まれると、その性質に関わらず、ひとまずは、この社会の天頂の方向を目指します。社会とは、自分が所属しているコミュニティのこと。つまりは世間。

この世間で、役立つために、自分を鍛え、もっともっとと、役立つ自分を作っていきます。

この冬至の切り替えポイントをスタート地点に決めて生まれてきた人たち、それが、いわゆる山羊座の方々です。

弾けた種が芽を出し、大地に根を張り、葉っぱを開き、花を咲かせ、実を結ぶ。やがて実は落ち、気が付くと、目の前は冬枯れの大地。

山羊座に到達した太陽が最初に見るのはそんな景色です。

寂しくはないでしょう。なぜなら、この景色に至った道のりを知っているから。この大地の下には、実が抱えて落ちた種が、また、次の芽を出すための準備を進めていることを知っているから。そして、ここから太陽の力が日毎に増していき大地を温め、新しい命の誕生を促してくれることも。

この目の前の景色をよくしていくこと、広い視野、高い視点に立って、やるべきことをやり、なすべきことを成していく。

山羊座に出生の太陽や土星を持つ人は、時間がかかっても、やがては組織や会社で成功する、とか出世するとか、そんな風に言われる所以は、こんなところにあるのかもしれません。

また、今日は水星も一足先に山羊座に到着し、間もなくやってくる太陽を待ち受けます。太陽は自分の生き方を照らす力。水星は知性の発達やコミュニケーション能力を司ります。山羊座の水星は、今この時点での必要な情報を取り入れ、実現可能な具体的な方法を示してくれるでしょう。

どの頂を目指すか、その山羊座のローカルルールが大きく変わる時を迎えているのが、また今というタイミングです。

折しも、グレートコンジャクションと呼ばれる、20年に一度の木星と土星の会合が、この冬至にタイミングに合わせるかのようにやってきています。広がりの象徴である木星と制限の象徴の土星が、水瓶座に進み、そこで時計を合わせます。

これまで約200年間、牡牛座、乙女座、山羊座と地のエネルギーを持つエリアで行われていた時代の時計合わせが、ここからおよそ200年間、水瓶座、双子座、天秤座を渡りながら、風のエリアに会合場所を移して行われることになります。

固める、安定させるという地の時代から、流れる、調整するという時代に移っていくという見方ができるでしょう。

風の時代に、山羊座はどの頂を目指すのか。会社とか組織とか、たとえそんな枠組みがなくなっても、

やはり、この目の前の景色をよくしていくこと、広い視野、高い視点に立って、やるべきことをやり、なすべきことを成していく。

それにつきるのでは、ないでしょうか。それが、持って生まれた太陽のエネルギーを使うこと。

もちろん、山羊座に星を持たない人にとっても、この年の冬至はスペシャルな切り替えポイントです。

それぞれの持つ力、太陽に育まれた力を、活き活きと使って生きること。それは享受したエネルギーをまた宇宙に還すこと。

受け取ったものを次に渡していくこと。それは循環を促し、地球を育むため。

外も内も変化が激しくて、何をどうすればわからない。ほんとにそうです。

でも、やることはある。枠が外れた今だからこそ、できること。

ここから、一歩、また一歩。

毎日陽の光で充電して、風が運んでくる情報をよく聴いて。

ここからの時代を象徴する風の時代と言われる時間は、誰か一人の力のある人が正しい道を示してくれる、ということはないでしょう。

どの情報を選び、どう動くか。個々で感じ取り、選択していくことが必須となりそうです。

道なき道を行く地図は、存在しない。ので、行ってみなければわかりません。

なんだか、急に放り出されるようで、不安になるでしょうか?でも大丈夫だと思います。わたしたちは、きのう今日生まれたわけでもないかぎり、ここまで生きてきた知恵があります。そして助けてくれる仲間がいます。いないと思っている人にも必ずいます。だって、ここまで生き延びてこられたのですから。これからも共に強く、そして楽しく生きていきましょう。

明るい光が循環して未来の地球を照らしますように。

この冬至の切り替えポイントから、さあ、何を始めようか?


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