聴覚障害と第一言語である手話

色々と呟く前に
まずはこれについて
語らなあかんかなと(長くなります←)

私には、「高度感音性難聴」っていう障害があり
先天的、と診断されました。
産まれた時は親も祖父母もそして周りの人も
私が聞こえていると信じて疑わなかった。

2歳
この年齢になると自分の名前が言えるようになり
短文も発することが出来る年齢だそうですね。
私が遊んでる時母が後ろから私の名前を呼んだ時
反応がなく、わざと物を落としてもビクッともせず。
この時母の脳内には

「この子、もしかして聞こえてない…?」
(子育て日記にて)

その時ちょうど地域の乳児相談があって
市役所の人からも

「この子、ちょっと耳の検査受けた方がいいかな」
とも。

病院に行き、更に大学病院を紹介され
大学病院に行き…

障害者手帳を交付します、と言われそこに書かれた障害名

「先天的難聴により両耳の聴力がそれぞれ100db以上のもの
(聴覚レベル  右114db  左113db)」

この100db  どのくらいの音かと言いますと…

ドリル工事の音と同じレベル
(いや分からんがな、聞こえんし←)

なので、
わたしは日常生活をするのに  補聴器  が欠かせません。

補聴器を付けると、大体60dbくらいの音が
辛うじて拾える程度なのです。(補聴器ってすげえ)

ただ、ここで注意🚨ウ-ウーウー(۳˚Д˚)۳🚨

私が聞こえるのは あくまでも     なのです。

感覚的に  「なんかガタガタするな」
「ガタンっ!て聞こえたな」にはなりますが、
それが、例えば 
台所でフライパンが落ちた とか
後ろで椅子が倒れた。
そこまでは分からないのです。

だから   音がする度

「今の音って何?!」「どこから音がでてきた?!」と
一瞬パニクって辺りを見回して
その原因を突き止める(探偵かよ)

なので、補聴器は便利な機械でもありますが
疲れちゃう機械でもあるのです。
要らぬ音まで入っちゃうので脳の処理が出来なくなるのです。

そして、わたしは
産まれてから1度も  人の声  というものが
この年齢になってもハッキリとは分からないのです

さっき言った通り
音として捉えてるので

巷でよく言う
「ハスキー」「声が透き通ってる」「ガラガラしてる」
が分からないのです。

じゃあ、コミュニケーションはどうしてるの?ってよく言われます。

わたしはこう答えてます。

手話     読唇  っていう方法で話してるんだよ。と。

自分の声は自分でも分からない。
だから人に通じてるのかもわからない。
私の声は一体どんなふうに聞こえているんだろう?

私の声に慣れている人は
声だけでも通じる時もあるけど
慣れてない人には結構気を遣っちゃうんです。

ゆっくり話してたら
何とかわかるっていう感じらしいんですが
話のテンポ的にはあれじゃないですか??←なにが???

職場でも
私が声だけで話して通じる人は60人いて2人くらいなのだから😌

そんな私が 手話  を使っている時は活き活きしてると
職場の人に言われました。
エリンギってそんな顔もするんだね…と

そうですもの。
私は、ろう学校っていう場所で育ったんですから。

目に見える情報を得て、自ら手を使って発信してく

私達も、先生たちも、手話で繋がってたから。

喧嘩も怒られてる時も全て手話。

私から手話を取ったら、生ける屍になっちゃうくらい。

私がこうやって文章をかけてるのも、手話のおかげ。
手話で、単語を知り、文脈を知り、こうやって文章が書ける。

それと、もう1つ  読唇  っていうやり方。

これは、訓練あるのみ。なんだけど訓練があまりにもキツくて思い出したくないなあ…笑

声が、聞こえない私にとって
相手の言ってることを汲み取るには、

唇を読む
つまり 読唇なんだよね。(そのままです、はい)

例         そこのリモコンとって

読唇      おおおいおおうおうえ
(頭壊れてないよ 口の動きを母音で読み取るのよ)

脳内       今テレビ見てる…そして父が話してる…
             見てる番組が終わった  
             私の手元にはリモコンがある…
             あっ、リモコンとって、って言ってるのか

と脳内で今どの行動したいのか
何を求められてるのか変換して
自分の中で文章をつくる。そして応える

これなのです、いやあハードよ?
出来ればしたくない爆笑

このふたつで生きていくしかないから
仕方ないんだけどねえ〜…

と、かなり長くなりましたが……これでいいかな😌

次からは気分での投稿になります〜堅苦しいのはこれで終わり(じゃないかもしれない、ゆるちて🙇‍♂️)

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