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【仕事に活かすChatGPT】①ChatGPT時代に必須の「問題発見力」ってなんだ!?(゚0゚)

 ここらで、今起きているChatGPT君フィーバーをちょっと俯瞰して、毎日のようにニュースで流れる生成系AI(ジェネレーティブAI:Generative AI)時代に必須となる物の考え方について整理してみたいと思います。

 ChatGPTの使い方の一つとして「具体的に質問することが良い」という意見が多く見られます。確かにChatGPTの得意なのは具体的な質問に答えることです。

 でも、ここに大きな落とし穴があります。

 それは、ChatGPT君に具体的指示を与えて問題解決の方法のヒントを得るには、そもも何がなぜ問題なのかを、ChatGPT君を扱う人間側が分かっていないといけないわけです。

 だから、「ChatGPT君時代は具体的に物を考えることが大事だ」というのは大間違いだということです。

 膨大な情報を精査して具体的に答えを提示することなどAIに人間がかなう訳ありません。

 人間は抽象的に考えて問題の本質をズバッと把握し、その具体的提案をChatGPT君たちにやらせるのです。

 AIに得意なことと不得意なこと(逆に言って人間に不得意なことと得意なこと)の関係は本書できれいな図でまとめられています

いまのAIに求めらているのは「与えられた問題の答えを導く」という問題解決側であって、そもそも問題を見つけてくるのは人間であるという役割分担は比較的明快です(将来的には問題そのものをAIが見つけてくるという場面も考えられますが)。
ここで言っている問題発見というのも、「『問題を発見しなさい』という問題」を与えられてからではなく(それではもはや問題解決です)、「自ら能動的に」問題を見つける点が重要です。
したがって必然的にAIに問題を与えるのは人間の役割であり、そのために「そもそも解くべき問題は何か?」を問いとして発する能力、つまり問題発見の能力がより重要になっていきます。

『問題発見力を鍛える』P37-38

  例えばChatGPT君に「やる気がでないのでやる気を出す方法を教えて」とフォームに打ち込んでも、役に立つ回答は返ってきません。

ですが、例えば大学受験とか、ノルマ達成とか多くの場合目標は明確になっているのです。でもそれでもやる気が出ない。大学受験とかノルマのことを考える、つまり明確に意識すると返ってやる気が出なくなりますよね。なぜなんでしょうか。

ですが、それができりゃ苦労しないよ!ってことです。なぜ自分はそうなりたいと思っているのにポジティブになれないんでしょうか。

ですが、まさにルーチンワークで毎日疲弊していて、こんなことやっててもしょうがない、無意味だという気分になっているのが問題です。なぜ、ルーチンワークは自分をこれほどまでに疲弊させるのでしょうか。

ですが、小さな目標を設定しても全体像が見えてこないので、目先のルーチーんばかりになってやる気を失うのが落ちでしょう。なぜ自分は問題を細かく分けると全体像を見失って途方に暮れて立ち止まってしまうのでしょうか。

ですが、専門家の意見は役に立ちそうに見えるけど、大体退屈です。すごく正しいことを言っているように見えても、自分にとってピンとこない、自分の背中を押してくれないのはなぜなんでしょうか。

ですが、料理を作ったり映画を見たりしている時、例えば土日は楽しいのになぜサザエさんが始まる時間になると、そういうのが全部吹っ飛んで、サザエさん症候群になるのでしょうか。

 ChatGPT君に、これらの質問を投げても回答は「人それぞれ違うのでがんばってください」が関の山です。
 
 つまり、ChatGPT君は、やり方(How)は教えてくれるのですが、もっと大事なWhyにはまったく答えてくれないのです。

 これが、ChatGPT君の本質です。

 なぜなんだろう……どこが問題なんだろうと考えること。つまり「問題発見能力」がないと、その具体的方法、Howを聞くことが出来ません。

まとめ ChatGPT君を使いこなすには自分のWhy能力を鍛えることが先決

 結論としては、ChatGPT君時代にはWhy能力を鍛えることがますます大事になるということでした。そして、その部分はChatGPT君には聞けないということもわかりました。

 じゃあ、どうするんだーーーーー!(゚0゚)

 これについて、次回考えてみましょう。
(^~^)



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