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【雑記】TRPGラヴァーとデスグロ


やぁ、同好のみんな。
こんにちは!

今日はおなじみミニチュアゲーム『デスオアグローリー』について、TRPGファンである友人とテストプレイをしてきたので、その時話した『TRPGファンにとってのデスグロ』の話をしたいと思う。

ところで今回はいつもと違い所謂D&DのようなRPGをTRPGと表記している。普段はクラシカルな表現に沿って、またマイバイブルである『コボルドのRPGデザイン』に沿ってRPGと表記しているが、今回の記事に登場する友人は今のTRPGホビーシーンのファンであるため、この記事ではTRPGで統一するよ。

友人との対話から

近年のTRPGホビーシーン

彼のデスグロへの感想は、『これって今のTRPGファン。特にゲームマスターを初めてみたい人やキャラクターにこだわりたい人にうってつけなんじゃないか』というものだ。

昨今TRPGのホビーシーンは非常に盛況であり、特に従来高かった垣根を下げる部分で大成功を収めていると感じる。

僕と彼は学生時代、しょっぱなからオリジナルのシナリオを持ち回りで作り、終わりの見えない、時に大きく破綻した、無限回廊のような粗製のシナリオを一日中笑って遊んでいたが、これはなかなかにハードルの高い、ハイカロリーな遊びだ。実際初対面の、それも時間に余裕のない社会人がこのような遊びをするのは現実的とは言えない。

では公式のシナリオを遊べば安定して楽しめるかというと、プレイヤーの行動によってはやはりシナリオの予想を外れた展開₍そこが面白いという指摘もあるが₎となり、これを修復するスキルがゲームマスターに求められてきた。

このような背景から、シナリオの作成、ゲームマスターとしての参加、さらにはゲームを壊さないプレイングをプレイヤーに求める部分から、プレイヤーとしての参加ハードルもある程度高いというのがTRPGホビーシーンだったように僕は感じている。

ところが、現在のシーンはどうやら違うらしい。

様々な発明により、いい塩梅に自由で、しかしシナリオの面白みを余すことなくゲームが遊べるよう、ルールのデザインが進化しているのだ。もちろん賛否はあるのかもしれないが、特に場を気にするプレイヤーにとってのびのびとキャラクターを演じられるそのシーンは非常にヘルシーであり、オープンなホビーシーンが築かれていると感じる。

この点を考えると、どのようにキャラクターを演じても₍特段演じる必要はないのだが、実際友人は小粋な会話を展開し、器用にミニチュアを回転させて話を展開し始めた。₎シナリオを安心して進めることができるデスグロは、現在のTRPGシーンに非常になじみやすいものなのかもしれない。

小粋なプレイで村長と会話する一行。
クエスト『深雪の宝玉』の最初のシーンは
パーティの価値観を決定づける要素があるので、
友人はかなり悩んでいた。

僕らが感じるデスグロの3要素

僕らが話している中で感じたデスグロのバランスの良さは、次の3要素の均衡にある。

  • ゲームブックの要素にあるような、余すことなくシナリオを遊びきることができる安心感とリプレイ性。

  • ウォーゲーム的な戦略。ジオラマ的没入感。

  • TRPGのキャラクターへの没入感と愛着が持てる仕組み。

諸兄においては改めて説明する必要はないかもしれないが、実際これらのゲーム、およびミニチュアゲームはすべてウォーゲームからスタートした一つの祖先をもつ兄弟であるといわれている。
詳しくはWikipediaなど、もしくは『最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜』が参考になるだろう。

これら要素の多くは、現在のTRPGホビーシーンでも非常に重要視されている部分だ。特にキャラクターの愛着については、ミニチュアラヴァーでもある僕からするとデスグロを機会に是非ミニチュアというアプローチに触れて欲しいとも感じる。D&Dのセッションに持ち込むこともできるしミニチュアはいいぞ!

ゲームマスターとしてのデスグロ

今回僕らは僕がゲームマスター、友人がプレイヤーとしてデスグロを遊んだ。

クエストは二部用意し、僕がページ数や演出の読み上げ、敵の操作を行いゲームの進行をした。友人の役割はキャラクターの作成、選択、ダイスロール、そして前述のロールプレイ₍キャラクタープレイ₎だ。

一見すると僕の役割は単調なガイドに徹しているようだが、場面を考えて演出を語る楽しさは非常に充実なものだったし、ソロでプレイする時以上に敵側のダイスロールには力が入った。もちろん敵のロールプレイは僕が担当したぜ。

当日の楽しみだけじゃなく、事前の準備もゲームマスターデスグロの醍醐味だ。

そもそもデスグロの準備という部分は非常に楽しい。それが誰かに遊ばれるというだけで力も入り、楽しさも倍増するというものだ。

小物の準備も僕がTRPGのゲームマスターをするとき
大変楽しみにする要素の一つだ。
ホビーショップにちょうどいいコインが
売られていたので採用したよ。

もし君がどちらかを未プレイなら

もし君がTRPG、あるいはデスオアグローリーのどちらかを遊んでいて、片方が未プレイであるなら、是非とも未プレイの方にチャレンジしてみて欲しいと思う。TRPGについては地元にTRPGカフェのようなプレイスペースがあれば気軽に始められる。

デスオアグローリーについて未経験であれば以下の記事を見て欲しい。
きっと気に入るはずだよ!

ゲーム会をやるのも楽しいかもという話

僕はデスグロのシーンがもっと盛り上がると楽しいと強く考えている。
そんな中で、複数人で遊ぶデスグロというのはみんなでシェアできる経験として非常に有意義なものになるのではないだろうか。

夫々自分のキャラクターを持ち寄って遊ぶデスグロゲーム会。
そういうものも楽しいそうじゃないか。

是非やってみたいし、誰かが開催してくれるなら参加したい!

また、ソロプレイ用に作られたデスグロをゲームマスターありきのゲームに変えるモジュール製作も楽しいのじゃないかと感じた。

現状のルールでも全く問題なく複数人プレイができるデスオアグローリーだが、仮に複数人を前提とするならばまた違った面白味を組み込む余地があるかもしれない。

特別現在ルールに思い付きがあるわけではないが、そんな思い付きをしたので書いてみたよ。

以上だ!
また次の記事で会おう!

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