見出し画像

【77期向け】修習地選びの極意

こんにちは、76期司法修習生のゆっくり法律です。2回試験まであと1週間を切りました。

今回は司法試験の合格発表を受けて、司法修習の実務修習地選びに関するアドバイスを行います。あくまで個人の見解ですので、他の人の意見も聞きつつ、最終的にはご自身で判断するようにしてください。

実務修習地とは

1年間にわたる司法修習の中身は1導入修習2実務修習3集合修習の3段階あり、1導入修習と3集合修習は全員和光市にある司法研修所で行いますが、2実務修習は日本各地の実務修習地に分かれて行います。実務修習は9か月と司法修習の大半を占めますので、実務修習地選びは司法修習の満足度を大きく左右するといっても過言ではありません。

修習地選びの視点

どの修習地を選ぶかは究極的には個人の好みになりますが、重要な視点がいくつかあるのでまずはそれを踏まえましょう。

1人数


100人を超える東京修習から、わずか6人しかいない釧路修習まで、修習地の人数はバラツキがあります。人数の大小それぞれにメリット・デメリットがあることを踏まえて修習地を選ぶ必要があります。一般論として、人数が少なすぎる修習地は修習ガチャが外れた瞬間に詰むためリスクが高く、あまりオススメはできません。できれば、20名前後の中規模修習地が適度な人間関係を構築しやすく、おすすめです。

2陽キャ度

最も重要と言っても過言ではないのが修習地の陽キャ度です。例年、那覇・札幌・福岡は3大陽キャ修習地として知られており、陰キャには人権がないとまことしやかに囁かれています(76期は前橋を合わせて「4大パリピ修習地」と呼ぶことも多い)。陰キャに人権がないは言い過ぎだとしても、実際に3大陽キャ修習地の様子を見ていると、大学のテニサーのノリと非常に近く、苦手な人とってはかなり苦痛であることは間違いありません。例を挙げると、那覇修習では4分の3が四大内定持ちで、最後のモラトリアム(笑)を楽しむべく、陽キャ事に励んでいるようです。予備合格者・四大内定持ち・陽キャのいずれかに当てはまる人であれば陽キャ修習地を満喫できる可能性が高いですが、そうでない人は避けるのが無難です。陰キャにオススメなのは、東京・大阪などの大規模修習地です。人数が多いので、存在感を消すことが容易になるからです。

3所在地


地理的な場所も大事です。例えば、東京就職を考えていて、まだ就活が終わっていない人の場合、九州など都心から離れた修習地にするのはデメリットが大きいです。また、所在地は陽キャ度とも関係します。一説をあげると、本州中心部は陰キャ化、周縁部は陽キャ化する傾向にあります。中部地方などは陰キャが多いと言われていますが、周縁部にあたる九州や中国地方は比較的陽キャが多いです。これは就活事情とも大いに関連するでしょう。

4実家か一人暮らしか


実家にするか一人暮らしにするかも重要な分岐点です。一般論として、一人暮らしはお金がかかりますし、家事をしないといけないので、負担が大きいです。特に、現在の修習給付金事情(月13.5万)を踏まえると、満足に遊ぶお金が捻出できなくなるおそれもあります。「一人暮らしをするメリットが実家暮らしを大きく上回る場合に限り、一人暮らしを選ぶべき」ともいえます。ちなみに、陰キャは実家暮らしがおすすめです。週末に何をすればいいかで頭を悩ませることがなくなるからです。

オススメ修習地3選

以上の視点を基に、完全に独断と偏見でオススメの修習地を3つ選びました。

1広島


中国地方の中心地、広島は修習初心者に最適です。都心から離れていますが普通に都会なので不便さを感じることはありません。それでいて九州・四国にアクセスも良く、遊ぶ場所に困ることはないはずです。福岡ほどではありませんが、ほどほどに陽キャなので、陰キャで修習デビューをしたい方にも大変おすすめです。今年は色々トラブルを起こした修習地としても知られていますが、修習生同士は仲が良いのであまり気にする必要はありません。

2前橋


関東圏でオススメなのは前橋です。人数が20人弱でちょうどよく、草津温泉や伊香保温泉など観光地にも事欠かないので修習生同士が仲良くなりやすい修習地としても知られています。群馬の弁護士会も修習生を歓迎する姿勢が強く、夜の修習も充実したものになるはずです。古き良き修習を楽しみたい人にはおすすめの修習地です。

3熊本


熊本もかなりオススメです。「司法試験の勉強のストレスから解放されて修習を楽しみたいけど陽キャ修習地は少し怖い」という人にちょうどいい修習地です。福岡ほどではないですが適度に陽キャなので、大学デビューに失敗した勢のリベンジにも最適です。クラスが他の九州の修習地と合同なので、九州の陽キャ修習生とかかわりを持つこともできます。まさにバランス型の修習地といえるでしょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?