2022年の40冊目・41冊目・42冊目『ベルリンうわの空』『ベルリンうわの空 ウンターグルンド』『ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ』

2022年の40冊目・41冊目・42冊目(10/10)

香山哲『ベルリンうわの空』イースト・プレス(2020年)★★★

香山哲『ベルリンうわの空 ウンターグルンド』イースト・プレス(2020年)★★★

香山哲『ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ』イースト・プレス(2021年)★★★

 2020年のコロナ禍の中、会社の近くの本屋で本書の第1巻と出会い、その後2冊購入。初見の印象。絵が独特で少し不気味な感じ。ストーリーは、今の自分には共感できない部分も多いが、昔の自分だったら共感できた部分が多いように感じた。平穏な気持のところ、自分の心のどこかにざらっとした手触りで入り込んでくる。

 本書の3冊目の最後に、主人公の将来の夢が描かれている。「強い恐怖や不安を抱えず、自分の人生に「大逆転」や一発逆転を期待しなくても毎日コツコツと。やろうと決めたことにたのしくとりくめて、視野や知見を広げている生活を送ること」

 ベルリンという街を舞台に、このような作品を描く著者にはなんとなく惹かれる。日が経ったら再読したい。