友人として
私はアメリカに住んでいる。日本に帰国するのは年に一度程度。昨年帰国した際に、とある友人夫妻の話を聞いた。どちらも小学校の時から知っている同級生だが、夫の方は部活などが一緒だったこともあり、付き合いが深い。
地元のメンバーでの飲み会の後に妻の方とサシで飲みに行き話を聞いた。その次の日に夫の方と夕飯を食べに行き、そっちからも話を聞いた。どうも夫婦間で色々と問題があって、かなり前から実は関係がうまくいっていなかったようだ。
夫婦にしろ恋人にしろ、関係がうまくいかなくなる場合、100%片一方が悪いということは(DV等を除けば)まず無いと思う。ただ両方の話を聞いたうえで、客観的な視点にたって考えた結果、どちらかというと夫の方の問題が大きいという結論に至った。
変わるべきはお前だと伝えなければ。
書いては推敲され、読み返しては推敲されていくGmailの下書き。
これを読んだ彼は「こんなことを言われる筋合いはない」と腹を立てるかもしれない。しかし、それで私との関係が悪くなるようなら、私たちはその程度の友人だっただ。それはそれで良い。ただ、私が彼の友人としての誠意ある態度は、言いにくいこともはっきり伝えることではないか。
送信ボタンをクリックした。
しばらくして返信があった。
そこには今まで彼から聞いたこともないような葛藤と苦悩が下手糞な文脈で綴られていた。「ありがとう」と「頑張ってみる」いう言葉と共に。
よかったと思えた。どんな結果になろうとも。
次に帰国したときは一杯おごってやろう。
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