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米国でワクチン接種

気が付けば4月ももうすぐ終わりですね。昨年のQuarantineが始まってから一年以上が過ぎたとはにわかに信じられないですが、新型コロナパンデミックが始まってから一年足らずでワクチンが出来ていることが本当に驚きのスピードです。

一般の人からすると「へー早いんだぁ」くらいの印象かもしれませんが、サイエンスの分野で仕事をし、製薬の臨床開発の経験もある自分からみると、いったいどれだけ頑張ったんだろう?と目を見開くばかりです。いや、ほんとうに凄い。

予約と接種

3月下旬になり、米国ミシガン州に住んでいる私も居住している区で予約できるようになったと聞き、オンラインで初回接種を申し込みました。入力したのは住所氏名に加えて年齢や人種情報程度。2分くらいで済みました。

予約日の前日に電子メールでリマインドをもらい、当日は接種場所へ車で向かいます。会場は大きなパビリオンで、ドライブスルー形式です。

駐車場には多くの車が列を作っていましたが、順序良く建物内に誘導されるのでそれに従います。待ち時間は30分くらい?スマホいじりながら待っていたのであまり覚えていません。

建物の中に入ったら、全部で10か所くらいある接種ステーションの待機列に誘導され、問診票に必要事項(既往歴など)を記入して待ちます。

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順番が回ってきたら、記入済みの問診票を渡し、本人確認証(運転免許証など)を照会してたらプスッと肩に注射針を撃たれてあっさり終了です。ちなみにPfizer製でした。運転中にアレルギーが出ると危険なので、接種後は15分待機させられます。その間に次回2回目の予約手続きを済ませ、会場を後にしました。

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『ワクチン接種しましたよシール』をくれます。

約20日後、2回目の接種も同様にドライブスルーで終了です。

接種後の副作用

一回目の接種後は注射を打った部位が筋肉痛のように痛むのが3日程度続いたくらいでした。なので特に何の心構えもなく二回目の接種をうけたところ、接種部位の痛みに加えて接種後12時間くらいから熱が出ました。38度くらいだったので当然仕事はお休みです。一方、妻の方は少し頭痛が出たようですが、仕事を休むほどではありませんでした。

どうやら接種後の発熱はわりとよくある副作用のようで、周りにも同様に熱が出た人がちらほらいたことが後ほどわかりました。熱自体は36時間ほどで下がり、その後は特にこれといった症状はありません。

なお、久々の38度台で朦朧としていたときに、体内で起こっていたであろう免疫系の活動が何故かエヴァ風に脳内で再生されていたので、それも別途まとめようかとも思っています。

ワクチン接種について感じたこと

幸いにも米国で仕事をしていたため、高齢者でも医療従事者でもない私もスムーズにワクチン接種を受けることが出来ました。準備にかかった手間も、受ける際にかかった手間もほとんど苦にならない程度でした。

一方で日本国内のニュースに目を通すと、あまりにも悲惨な状態であることに切なくなってしまいます。国産ワクチンの開発のめども立たず、十分な量をすぐに調達することも出来ず、効率よく接種するシステムを構築することも出来ていない。どれもこれも、日本という国がまごうことなき後進国になったことの証明のように思います。

ではいったい誰がこんな国にしてしまったのか?

コロナ過をとおして嫌というほど感じた人が多いんじゃないでしょうか。いつまでも無関心だと、本当に取り返しのつかないままゆでガエルになってしまいそうです。

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