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シアターH センブロ後方での見え方


まえがき


2024年6月にオープンした期待の新劇場、シアターHに行ってきました。
たぶんこれ低身長向けの見え方情報の需要があるんじゃないかなーと珍しく観劇から一カ月も経たずにこのブログを書いています。

女子トイレが多いとか見やすいとか前評判は上々のようでしたが、チケ取ってからXにて「後方センブロは見切れる」というセンブロらしからぬ書き込みを見つけました。チケ取りをすっかり忘れて無料の先行で取った私のチケットは、なんとセンブロ後方・・・!「いうてもセンブロやで!?」と思いましたが、座席表を調べるとまさかの千鳥ではない。

本当に新劇場か…?設計したのは心があるのか…?ブリリアやステラ、立川の口コミなどを知っての上の設計か…?

ということで、警戒しつつの参戦となりました。そこには悲劇が待ち受けていました。

演目はこちら。

夢職人と忘れじの黒い妖精

好きな役者さんが出るということで。原作のゲームはミリしらです。好きな役者さんは伏せますが、キービジュでは出番多いのか少ないのかわからない、下に並ぶ5人の中にはおらず…で、油断してチケ取りを忘れた次第です。


シアターHまでの道のり

浜松町からモノレールで『大井競馬場前』で下車。土日のモノレールでしたが、空港へ行く人より観劇女子のが多いのでは?ってくらいの女の子の多さ。「これは場所を調べなくても女の子に着いていけば劇場に着きそう!」なんて思っていたのですが、大半の女の子が『天王洲アイル』で降りていきました……。そっか、銀劇でも舞台やってるもんね。
大井競馬場前はSNSの噂通りに馬の香りがしました。臭いのは駅のホームくらいなので、長時間待機しなければ耐えられると思います。冬場はもっと匂いが控えめなんじゃないかな。
劇場までの道のりはわかりやすく、駅を降りてある大通り沿いに歩けばなんとなく察することができて地図に頼らず到着できました。

劇場内

ブロマイドが欲しかったので開場直後に到着。新しい劇場だというとおり、外も中もとっても綺麗!
すんなりブロマイドを購入しましたが、ロビーに椅子など一切なし!物販が済めば客席開場まで壁際に立って虚無るしかないです。2階に上がってみたらだだっぴろい空間があり、キャストの写真が展示してありました。他の演目でもやっているかもしれませんので、1階席の方も開演前に2階をチェックしたほうがいいかも。そして2階も椅子などはなく…。12時開演、客席内飲食禁止…ということで、端っこに立ってパンを囓って時間を潰しました。早く行きすぎないほうがいいかも。客席で飲食禁止ならロビーにちょこちょこ椅子を置いてほしいのが本音です。
お手洗いはたしかに数はありました!しかし並ぶことには変わりなく、列が伸びると空調の効かない階段に並ばされるので早めに済ませることをオススメします。お手洗いも超綺麗。

30分前に客席も開場となりました!いざ、客席へ!
私の座席はT列10番です。このときにはSNSでセンブロ後方の悪評が増えており、絶望しながら着席しました。

シアターH座席

センブロ後方の開演前の感想

席に座ってまず思ったのがスペースが広い!隣の方がすでに座っていましたが、「すみません、あっすみません」ってしなくても前を通れるし、私の前もスムーズに通っていただける。私は足元に荷物を置かない派ですが荷物も問題なく置ける広さでした。あ、ありがたいー!

この段階ではまだ前の席の人が着席していない状況でした。それでも、二列前の人の頭が舞台の足元にかかっている。本当に足元…靴は見えないかな、くらいかな。ステージが低いのかな。ま、まじ?二列前の人の頭でそうはならなくない?と、嫌な予感がしました。
そしていらっしゃった前の方。お友達と二人連れのとっても普通の身長&髪型の女の子です。彼女が座った瞬間、な、なんとーーーー!舞台の半分が頭で隠れました。

どこまでかって、下手側が…がっつりと半分。

「あっ……楽しむのは諦めよう」

手数料込みで1.3万くらいかな?捨てたなーって。開演前に心がひんやり凍り付きました。

センブロ後方での観劇

早々に歌とダンスが始まり、2.5の舞台らしいキラキラしたステージの始まりです。
キラキラしたステージが始まった、のだが。前述のとおり、下手半分が見えない。
舞台内では二階が用意されていましたが、二階の足元まではすっぱり頭で隠れます。
私が見れたのは上手側の半分のみ。いわば片目が隠された状態での観劇でした。
「見えないなぁ」って気持ちが常にあり、誰がしゃべっているのかわらかない、何が行われているのかわらかない、こんなの内容が入ってきません。なんだろう、ディスニーのパレードとかに遅れて並んで人垣の隙間からキャラクターを見る感じ。
元気をもらえる素敵なお話だったんですが「楽しい!舞台って最高!」って思えない。
好きな役者が出たときだけオペラグラス使いましたが、それも前の人の頭が映り込むんですわ。近くと遠くに同時に目のピントを合わせる感じで、とっても疲れました。しかも役者の足元が見えないだけで済んだ上手側でも役者がまぁまぁまぁよく座り演技をするんですよ。そうされると見えない。なんで座らせるんだよ馬鹿なのかって思いました(暴言)。

幕間ではスタッフにクレーム入れようかなってくらいには見えませんでした…。「私は注釈付きを買ったっけ?」って我に返りましたが、確認しても一般席。おそらくサイドに配置された注釈付きよりも見えなかったんじゃないかなー。
結論からいうと、ぜーんぜん楽しめませんでした。いくら好きな役者が出ていても。思ったより出番が多くて可愛かったんですけどね、役者は。それでもお金をドブに捨てた気持ちで帰ることになりました。

たぶん、私の身長が低いこともあるんだと思いますが、フラットではないor前のめりで座られたんじゃないのにここまで見えない劇場は初めてです。舞台が低い、段差が低い、千鳥じゃない、この三つの要因で見えなかったんだと思います。本当に悲しかった。
前の席の方も何度も頭を動かしていて、端のお友達側に寄ったりと動いていたので見えなかったんだと思います。私よりは背の高い方だったと思いますよ。

まとめ


も、もう行きたくねー!!サイドか前方に配置されるんじゃなければ行きたくない…!!
でも感想漁っていたら前のほうとかサイドでも見えなかったとか人の頭が常に視界の大部分を占めるとか出てきて…。カテコ撮影会があったので別の席でもこんなに見えなかったんだーって感心しちゃうくらい。立川とかでは観劇したことない身ですけど、ここまで『推しが人質』な劇場ないんじゃないかなぁ。これで1万払わなきゃいけないの?金と時間返せや。そんな視界。おまけで配信チケットくれるならいいかな。

座席はガチャなのでセンブロ後方が虚無席と知っていてもK列とかに配置される可能性を祈って、もしくは回数見るからいいかな、って申し込んでしまうのがオタクです。この劇場がこのまま運営されるなら、ファン心理に甘えすぎだと思います。新しい劇場がこんななんて、2.5ばかり上演するにしても観客軽視が過ぎて日本の演劇界の未来は暗いんじゃないかなーと思わされました。

これを読んだセンブロ後方チケをお持ちの方は落ち込むかもしれないんですけど、「行ってみたら思ったよりマシだった!見えた!」って状況になるといいなぁと願っています。万券を払ってがっかりするなんて、誰にも味わってほしくないです。
160センチくらいある方なら半分見えないってことはないんじゃないかな?よかったらこっそり教えてほしいです。

おまけ


①会場が空調効き過ぎで寒いってご意見をたくさん見かけましたが、私の座った席はぜんぜん寒くなかったです!もしかしたら見えない怒りで震えていたからかもしれませんが;
②劇場運営と劇場に出資していて公演運営のマベちゃんには見えなかったことと今後の対策をしてほしいってご意見送りました。公式に意見しないと済まないくらいには悲しかったので。
劇場からは参考にしますって返信いただいたんですが、マベちゃんには要返信にしたのに無視されました~(笑)

私は絶望しましたが、観劇するすべての方が快適に楽しめることをマジで、心底、祈っています!




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