POAPだけじゃない!NFTを簡単発行できる「MintRally」とは?活用事例3選
web3のイベントを主催した方なら、イベントの参加記念としてPOAPを発行したことはあるのではないでしょうか。画像アップロードだけで手軽にNFTを発行できるし、参加者にガス代負担もないので、使いやすいですよね。
でも数ヶ月前の仕様変更により商用利用は有料化になり、発行の申請も通りにくくなったようです。「POAPの申請がおりない〜」そんな声をたびたび聞くようになりました。
そんなときにおすすめしたいのはMintRally。MintRallyは無料で簡単にNFTを発行できるのはもちろん、ガス代負担ありなしを選べ、さらに参加者の「継続参加を促す」仕掛けも作ることができるのです。
さて、今回はMintRallyの説明と、MintRallyを使用して自分が主催したイベントの事例をご紹介します!
MintRallyとは?
Mint(NFTの発行)とRally(スタンプラリー)の言葉をかけあわせた「MintRally」。もともとの開発のきっかけは、「せっかくイベントに参加してくれても、2回、3回と継続して参加してくれる人がなかなか増えない」という悩みからでした。
そこで思いついたのが夏休みの「ラジオ体操カード」。朝行くと、おじさんがポンっとスタンプを押してくれるカード、ありましたよね。並んだスタンプに、空欄ができるのが妙に悔して、眠い目をこすって通い続けた朝。そして、最終日に、ズラーッとスタンプが押されたラジオ体操カードを手にしたときの、あの達成感と誇らしさ!
この感覚をNFTでも提供できないかな?そんな発想から生まれたのがこのツールです。大きな特徴は以下の3つ。
参加者は、イベント中に発表された合言葉を入力してNFTを受け取る(本当に参加した人しかNFTを取得できない)
発行者は、参加者の参加回数によって発行するNFTを変更できる(回数を重ねるごとに豪華なNFTを登録しておくことで、「次はバージョンアップしたNFTをもらえる」という継続参加へのモチベーションを高められる)
発行者は、ガス代を負担するか否かを選べる。(発行者が負担すれば、参加者はガス代なしでNFTを受け取ることもできる)
つまり、いわゆる参加証明という機能(POAP)だけでなく、集め続けたくなる楽しさも付けて、NFTを発行できるのです。実際の発行も非常にシンプル。難しい操作なしに、簡単にNFTを発行できます。
しかもこれ、いくつかのイベントで実際に使用していてわかったのですが、継続利用を促すという目的だけでなく、工夫次第でいろんな使いかたができるんです。それでは、以下にその活用事例をいくつかご紹介しますね。
1. Twitter Spaceの継続視聴を促し、ファンサービスへつなげる、という使い方
まずはTwitter Spaceでの使い方。複数のメンバーと隔週でTwitter Spaceを配信しているのですが、その配信中に合言葉をお伝えして、聞いてくれたリスナーさん限定にNFTを発行しています。
NFTのデザインは、回数ごとに色を変えたり、アイテムを増やしたり…。毎回、どこが変わっていくのかな、と見るのが楽しみになる仕掛けをしています。
リスナーさんからはこんな嬉しい感想もいただきました。
じつは、このリスナー限定のNFT。ある回に達したら「特別バージョンのNFT」を発行し、その保持者だけにミートアップでノベルティを配布しようという計画もしています。
ユーザーとのつながりを強化するだけでなく、リアルなイベントへの誘導としても機能するので、コアなファンに対するサービスとしても価値ある使い方ができますね。
2. 宝探しとボーナスNFTで、コミュニティの活性化につなげる、という使い方
「合言葉」という特性を活かして、NFTの取得自体を宝探しのようなイベントにする使い方もできます。
自分が企画したのはメタバースの中のトレジャーハント(宝探し)です。自分が入っているコミュニティには、すでに独自のメタバースが3つ開設されていたので、そこの管理人さんと相談して、空間内に「クイズを解きながら合言葉を見つけていく」ゲームをしこむことにしました。
こうすることで、合言葉を見つけるために回遊して、空間の良さを堪能もらうことができるし、NFTをきっかけに新しい人を呼び込むことができます。
さらに、3つすべてのメタバースに訪れてNFTを取得した人だけに、ボーナスNFTが発行されるという仕掛けも用意しました。これは、「Mintした回数によってNFTの画像を変更できる」というMintRallyオリジナルの機能があるからこそできること。継続参加を促すために作られた機能ですが、こんな使い方もできるんですよー。
ちなみに、このボーナスNFTは、コミュニティトークンが当たる抽選会の権利にしました。「●●が当たる抽選会」はコミュニティを活気づけるのに有効。メタバースの宝探しと抽選会を組み合わせることで、より魅力的な体験を提供できるかなと思っています。
3. ミートアップでゲーム大会の賞品にする、という使い方
最後は、リアルな場での使い方。実際にはミートアップではなく、コミュニティのオフ会的な会合だったのですが、そこでの盛り上げ施策としてカルタ大会を開催し、その賞品としてMintRallyを使いました。
(カルタといっても、市販のカルタではなく、コミュニティメンバーみんなで作ったオリジナルカルタ。読み札を考える担当と絵柄をつける担当に分かれ、46枚をオリジナルで作成しました。)
3回戦行い、勝てばNFTをもらえます。3回ともすべて勝利を手にしたら、3つのNFTを手にすることができ、NFTの中に描かれたキャラクターが少し豪華になっていく、という仕組み。
サービス提供者やコミュニティ運営においては、ネットワーキングの場やメンバーの結束を高めるミートアップは重要な機会ですね。
MintRallyを使ったゲーム大会をプログラムに含んでおくと、リアルな場にも盛り上がりをプラスすることができるので、きっと満足度もあがるはずですよ!
まとめ
さて、今回はMintRallyというNFT発行サービスの概要と事例をご紹介しました。継続参加を促すという用途だけではなく、工夫によっていろんな目的で使えるMintRally。間口が広い!
「MintRally、使ってみたいな」という方は、どなたでも無料でお使いいただけるので、お気軽にこちらからご利用ください。(発行マニュアルはこちらから)コミュニティやイベントを盛り上げたい方、仲間内で使ってみたい方、ぜひぜひご活用ください。
いくつかのイベントを通して、NFT発行者側として感じたことは、「イベント主催者としても継続するモチベーションがあがる」という効果です。イベントを続けるって、ちょっと大変ですよね。でも毎回MintRallyでのNFTを楽しみにしてくれる方がいると思うと、よし、がんばって続けようと思いが湧いてきます(笑)。ぜひMintRallyで運営のモチベーションをあげてくださいね。
また、MintRallyの開発そのものに興味がある方はコントリビューターとしてMintRallyプロジェクトにもご参加ください!(Upgrade Sprint期間は終わりましたが引き続き改善を進めています。)みなさまのご参加、お待ちしております。MintRallyのプロダクトを応援したい場合は、こちらのGitHubの右上にあるStar☆をポチッと押していただけると、励みになります!ぜひお願いします!
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