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class 5:科目試験(2024年度第一回)レポ

カバー画像 《サモトラケのニケ》前2世紀
フランス・ルーヴル美術館

6月2日(日)、今年度最初の科目試験が行われた。編入1年目の私は初めての科目試験である。「西洋美術史I」「美術の歴史と鑑賞」「日本美術史」の3科目を受験。ちなみに、どこかで何かしらの筆記試験を受ける、というのは昨年ノリでうけた基本情報技術者試験以来である。筆記と言ってもコンピューターで回答だが、会場に行ったという意味ではまぁ。「手で書く」にこだわると、これは大学卒業後に受けた公務員試験が最後である可能性が高い。つまり、10年ぶりである。

入学後最速で科目試験を受けるスケジュール

入学した年の第一回科目試験を受けることを一つのマイルストーンとして学習計画を立てていたので、かなり計画的に進めていた。コンサバティブに見積もって、第一課題を提出してから1ヶ月後に添削が返ってきて第二課題を提出した上で科目試験の申込が出来るわけだから、逆算すると、第二課題を試験申込期間(5月22日期限)までに提出するために、第一課題は4月22日までに提出するべきなのである。4月18日に教材が届いた私としては、かなり巻きの学習計画が必要となる。

第一課題を4月23日に提出し、4月26日に添削が返ってきた
第一課題を4月30日に提出し、5月1日に添削が返ってきた
第一課題を4月20日に提出し、5月13日に添削が返ってきた

先述の学習計画に対し厳密に遂行できているのは日本美術史だけなのだが、実際、添削のスピードを考えると、結果的には日本美術史を最短で提出できたのは本当に良かったと思う。早い科目は、ありえない速さで添削が完了するが、そうでない科目は、そうではない。
ゆえに、入学初年度の第一回科目試験の受験を目論むものは、履修計画に迷わず、4月中旬には第一課題のレポートを提出するべきである。それが出来ない場合は、第一回科目試験の受験の計画は難しい、と言える。
なお、日本美術史の第二課題は第一課題添削完了前に執筆完了しており、添削完了日の5月13日と同日に提出した。これは結局6月4日に添削が完了したので、科目試験と前後する形になったのである。

科目試験(横浜会場)について

学生の待機場所はない

かろうじて、廊下に5,6脚の椅子があったように思うが、特にリラックスできる空間でもない。まだ科目試験を残して途中退出してもメリットはない。建物の外に出る、というのならいいが、近場にちょうどいい喫茶店もないので(3分くらい歩けばあるのか、はたまた見つけられなかっただけか)、早く会場に着いてもどうしようもないし、途中退出するのであればその日の試験が終わった場合、になるだろう。自動販売機はあるので飲み物は買える。試験室内での飲食は禁じられているので、2時限目・3時限目に試験が立て続くとやばそう。

席によって冷房が強い

かなり暑がりの自分でも、これはかなり涼しいぞ……という席があった。席を替えたらさほど涼しくもなかった。冷房が苦手な人は絶対に調節可能な衣類を持っていくこと。

駅から近いので便利

横浜駅から徒歩で無理なく行けるというのはかなりありがたい。もともと横浜近辺で生活していた時期もあり、個人的によかったというのもあるが。次回以降、三鷹で受けるか横浜で受けるかは悩みどころ。

筆記は疲れる

科目試験は基本的にB4サイズの用紙を縦長において、その一枚を埋めるような出題がなされる。私が受けた三科目のうち、一科目は「裏面もつかっていいよ」というハートフルスタンスだった(私は表面のみで遠慮した)。
みなさん、手で文字書いていますか? 私は書いていません。ゆえに、最初の科目では右手首が壊れるのではないかと危惧した。一枚あたり1,000〜1,500字書くことになるのではないだろうか……。科目試験前日に利き手を痛める無いよう、十分注意してください。

時計問題

横浜会場は試験室内に秒針付きの時計があったが、あくまで試験官の手元の時計で試験時間が管理されている様子だった。秒単位で争いたい方におかれましては、試験室内の時計を過信されないようご留意ください。

試験問題について

詳細は著作権の問題等含めここには書かないが、ムサビ通信生のなかで有名なWebサイトを参照することは一切無駄にならない。他方で、問題の文面・争点については多少変更されている問題存在していた。また、他の年度の第一回科目試験で出たものが本年度の第一回科目試験で出るとも限らない(別の回のものも出るよ、という意味)。
「西洋美術史I」「美術の歴史と鑑賞」「日本美術史」の3科目の難易度をあえて比較すると、美術の歴史と鑑賞>日本美術史>西洋美術史I、と感じた。西洋美術史Iはレポートに取り組めば試験範囲も必然的にカバーできる。日本美術史は、レポートに取り組めばいいという範囲でもない。美術の歴史と鑑賞は、試験のキーワードが一気に刷新されたら単位を取れる自信がない。日々のレポート課題が効く科目、そうでもない科目があることは確かである。

我流勉強法

過去の試験に関するWebサイトを参照し、あんちょこファイルを作成した。

日本美術史のあんちょこ抜粋

試験問題の仮想解答を丸覚えするのは自分の能力的に本当に苦手だし、書くことさえわかっていれば文章を作るのは得意なので、過去問のキーワードを補充する物事を覚えるという手法をとっている。このキーワードについて教科書に明確に書いてないやんけ、というものもあったので、諦めてインターネットで調べているものもある。
なお、試験勉強をする時間が一切とれなかったこともあり、あんちょこは当日午前中に一科目30分で作成し(つまり、1時間半)、移動時間と待機時間に確認して要点を覚えるようにした。ヤマが当たった科目についてはなんとかなったと思うが、果たして単位が取れるのかは本日時点ではわからない。ちゃんと勉強はしたほうがいい。
「美術の歴史と鑑賞」だけはヤマを完全に外したため、解答をするにはしたが、結果についてはかなり悲観的。逆に、次回以降のあんちょこは出来ている、という点では前向きである。
(追記:今回の3科目は無事に単位を取得しました。点数もギリギリではなかったので安心)

科目試験が終わって一区切りという気持ちになりたいが、まだ科目試験を要する科目もあるし、レポートもあるし、夏期スクーリングもある。油断せずに楽しく履修計画を進めていきたい。

積んで♡