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珈琲屋さんのお兄さん

うちから、バスで一つくらいの停留所から、少し歩く程度のところに珈琲屋さんが何年か前くらいにできた。
爽やかなフェイスのお兄さんが独りで営んでいる小さな店だ。
お兄さんは、ちょいと歳はくっているものの、羽生結弦に少し雰囲気が似ている。

珈琲はどの種類を飲んでも一杯300円。 ビターなチョコレートのおまけも付く。

先日は豆を100g頂いてきて、家で挽いて飲むと、とても美味しく、すぐに無くなってしまったので、今日は、わざわざバスに乗って、買いに行った。

お兄さんは相変わらず爽やかな物腰だ。
「クラシックブレンド」を豆で200g求めると、チョコレートを2つ、おまけにくれた。

お兄さんはいつも紳士的だ。

私はどうやら、お兄さんに恋してしまったのかもしれない。

家に帰ってきて、昔のフォークグループ(リアルタイムではない)『かぐや姫』の「妹」を聴きながら、涙が流れてしまった。

早速コーヒーを淹れて、頂いたチョコをかじった。
苦い。 とてもビターな味。 そのビターさが、お兄さんの、私への気持ちであるかのように感じた。

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