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なんかムカつくから辞めてやらない。

こんばんは。有紀佑です。

今日新しい仕事を教わりました。情報量が多かったので頭が疲労困憊といった感じです。
甘いパンが食べたいですね。

今回も最後までお付き合いください。


ここ一ヶ月、仕事を始めたり、演劇をして生きるぞと決意を固めたことで、いろんな人と交流することや人生について考える機会が多くありました。

そこで気がついたのは、演劇を仕事にしていく人がいる一方で、趣味にする人、辞める人もいるという当たり前の事実でした。

そう、「人生を過ごすために演劇を辞める」という人は思っていたより結構いるのかもしれないと。

わたしの大学は学部的に演劇で生きていこうと考えている人が周りに多くて、熱意がある人はずっと演劇やるんだと思って過ごしてきました。
でも、卒業して、就職して、いわゆる一般社会に溶け込もうとすると、どうしてもそうではない人が多いというのを痛いほど実感します。

就職を機に辞める人、結婚を機に辞める人、もっとシンプルに生きるために辞める人。

わたしの想像以上に演劇を辞めてしまう人というのは多いみたいです。


演劇は娯楽です。
極端に言ってしまえば生活していくのには必要がなくて。それをしたからお金が絶対に稼げるかと言われればそうでもなくて。一生関わらずに生涯を終える人も存在しうるもので。

仕事をして、結婚して、子供を育てる、そういう人間の一般的なレールの外にあって、言わばエクストラステージ、寄り道で。
じゃあ、寄り道レールでずっと走ろうと決めると、途端に走りにくくなります。レールの先が繋がっているかも見えないし、まず走れるのか、前に進むのかすら怪しいレールです。

だからこそ、見通しのいいレールに乗りたいと思う人は多くて。
演劇で生きていこうと強く思っていても、演劇より大事なものが見通しのいい位置にあったり、小さな障害物が一つレールに乗っかっているだけでも、簡単に脱輪してしまう、そんな脆いものです。

今日同じ熱量で演劇について話していたはずの人も、明日には演劇を辞めてスーツで働く道を選ぶかもしれません。
人生を生きるのは大変で、それは今すごく実感しています。確証がないことより、安定を取りたくなる気持ちもすごく分かります。
「今は若いからいいけど三十歳になって安定してないと人生終わるよ。」と何度もいろんな人に言われてきました。
このままここで働くのも楽なのかな、なんて。

生きるのにはお金がいります。
働かないと稼げないし、好きなことには何故かお金がかかってばかりで、当たり前のことですが、お金は使い続ければ、すぐに底をついてしまいます。

演劇などの娯楽はよく「心の栄養」なんて言われますが、まず食事をして栄養を摂らなければ死んでしまいます。心の栄養の優先順位はすごく低くて、その中でもそれを仕事に変換できている人はもっと少なくて。


わたしはそれがすごく悔しい。
人間社会で生きる上で、それはどうしようもなくて、どうにもできない。それが悔しい。
やりたいことを諦めたり、辞めたりしないと生きられないのが本当に悔しい。その制度がなければもっと自由だったかもしれない、もっと輝いてたかもしれない人が社会に埋もれていくのが悔しい。
極論お金なんてものが存在していなければ、わたしたちは自由になれたかもしれないわけですが、そんなこと言ってもそんな風になりはしなくて。集団生活である以上、ルールの外に出られなくて。


ほんとに、悔しいです。


悔しいし、ムカつきます。


なんで生きるためにわたしの好きが犠牲にならなきゃなんないんだよ。


でも、友達や大切な人がそういう状況になったとき、仲間として演劇を続けてほしい気持ちと、友達として本人の思う幸せに演劇がないのならそれは幸せを優先してほしいという気持ちがごちゃ混ぜになってすごくモヤモヤします。

大学生の頃は、人生に対しての責任がないから「演劇やろうよー」なんて呑気なことを言っていたものですが、今はその悩みに直面した人に対して何も言えなくなってしまいました。ただ、自分がちょっと凹んでしまうだけで。愚痴るのもダサくてほんとうに笑えません。



ムカつくから私は何があっても演劇辞めてやりません。一人になってもやり続けてやります。
食べるものなくなっても雑草食べて演劇やります。仕事しながらだとしても演劇のことだけ考えます。

今まで、度々作ったグループの解散を経験してきました。
喧嘩とかじゃなくて、各々が各々の道に進んだ結果の解散でした。それは別に悪いことじゃないし、しょうがないことです。だから別に気にしていません。友達なのは変わらないしね。
だからこそ、今わたしの周りにいてくれている人たちがいつか演劇をやめてしまうかもしれないということは、痛いほど実感しています。諸行無常ってやつです。
わたしだって何があるか分かりません。こんなこと言ってても急に「辞めまーす」って言い出すかもしれないですし笑

もちろん今わたしの周りにいるみんなでこのレールを走り続けたいですが、みんなが路線変更して、そのレールの走行者がわたしだけになっても、演劇は続けていきたいですね。


まぁ、わたしはみんなのことをレールから下ろすつもりはないですがね。掴んだまま離しません。
わたしの影響で、全員のモチベーションが上がってまた演劇のレールに戻ってきたくなるような、そんな人になりたいし、そんな作品を書いて見せますとも。

まだまだほど遠いかもしれないけど、絶対に諦めないからな……!!!!

見てろよーー!!!!



P.S.
わたしがいつも、自分を鼓舞するときに聴いている、今回のnoteにピッタリの曲置いておきますね。良かったら聴いてみてください。
歌詞も置いておきます。

どこへいくにも 右 左 右
赤信号でもないのにね

これがしたい?頼りないバイタリティー
たった一つの胸も信じられずに

youth あたしの明日くらい
youth あたしが背中を押すのよ

グッドラックが聞こえない
歓声はレールじゃない
グッドラックが聞こえない
鼓動だけが管制塔

向かう先はいつも ただ眩しい
桃源郷でもないのにね

旅立ちはいつでも ノスタルジー
手を振る君を振り返る

you あたしの背中めがけて
you 後ろ指刺さってないかな

グッドラックが聞こえない
耳塞ぎ夢中になれ
グッドラックが聞こえないとこに辿り着くまで

指を組み祈る音がする
手を叩き叫ぶ声がする
聞いて 鳴ってる              
この心臓と同じ速さで

グットラックが聞こえない
揺るがないエールが欲しい
グッドラックが聞こえない
この鼓動が速すぎるだけ

グッドラックが聞こえない
歓声はレールじゃない
グッドラックが聞こえない
鼓動だけが管制塔

その耳鳴りを超えてゆけ

フジタカコ「グッドラックが聞こえない」


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