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ブラジルでの防犯対策

安全にかかるコスト

私はブラジル南部に住んで10年以上になりますが、幸い今まで何も危ない目に遭ったことがありません。ただし、安全対策にお金を払っています。

コンドミニアムに住んでいるので24時間門番のような人がいます。外部からは自由に出入りできません。コンドミニアム内に防犯カメラもたくさんついています。


コンドミニアムの入り口のイメージ

住人もコンドミニアムに入る時は指紋認証や顔認証システムで入らなければなりません。管理費として毎月けっこうな額を払っていますが、安全にかかる必要経費だと思っています。場所も市内では安全だと言われている地区です。

コンドミニアム以外では

コンドミニアム以外に住んでいる人は、セキュリティ会社と契約して防犯カメラをつけたり、パトロールをしてくれる人を雇ったりする人が多いです。それをしないと、旅行で家を空けている間に家の中が空っぽになってしまった、なんてこともあるからです。

塀に電気柵を設置する人も多い

道を歩くときは

安全な地域でも外を歩くときは要注意です。スマホを見ながら歩くのはもってのほか。UBERを待っているときにスマホで場所を確認するのも結構危険です。iPhoneは中古品でも高く売れるので一番狙われます。また銀行の情報など全部スマホで済ませてしまう人が多いので、盗まれやすいのです。

またNike Air Forceなど、ブランドシューズも盗まれることがあるようです。人通りが少ない道で「その靴を脱げ」と言われ、裸足で家まで帰る羽目になった知り合いがいます。ブラジルではブランドシューズは日本の倍以上するので、転売目的だと思います。中古シューズでも買う人がいる、ということですね。

サンパウロやリオはやっぱり危ない

サンパウロやリオデジャネイロなどの大都市はもっと危ないです。時間や場所は関係ありません。スマホやネックレスなどを昼間の大通りで盗まれたという知人が何人もいます。このあたりがブラジルのイメージを悪くしているんですね。
私はサンパウロもリオも旅行で行ったことがありますが、運よく大丈夫でした。一人で歩かない、カバンは斜め掛け、などかなり気を付けたからでしょう。

安全対策

ブラジルでは大都市でも地方の都市でも、歩きスマホは厳禁です。バッグに入れておけば大抵大丈夫ですが、人通りが少ない道は避けたほうがいいでしょう。
そして、ブラジルでは怪しそうな人は見た目で結構分かります。ヨレヨレで擦り切れたような汚い服、ボサボサの髪、ボロボロの靴・・・このような人がいたら近づかないほうがいいです。「人は見かけで判断してはいけない」という日本の常識はブラジルでは捨てたほうがいいです。何故ならそのような人は麻薬中毒者の可能性もあるからです。

ファベーラと呼ばれるスラム街

Favela(ファベーラ)と言われるスラム街は、ブラジルの中都市以上ならどこでもあります。リオでは外国人観光客向けにファベーラを見学するツアーなどがありますが、お勧めできません。リオのファベーラでは麻薬組織と警察との銃弾戦が頻繁にあるからです。

私の住んでいる町にもファベーラがあります。ファベーラの中でも特に危険な地区には警察さえ入りません。興味本位でファベーラに近づくのは絶対にダメです。

レンガむき出しの家が多い地区はファベーラの場合が多い

日本とは違う

世界で日本ほど安全な国はあまりないと思います。ブラジルは治安が悪いというイメージがあると思いますが、今まで書いたように主に盗難対策をすれば普通は大丈夫です。

逆にブラジルでは日本のような通り魔事件はあまり聞いたことがありません。

どの国に行くにしても、日本から一歩出たら「日本とは違う」という意識で防犯対策をするのが一番大事だと思います。


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