見出し画像

純愛再婚のススメ⑧

長女が一歳半になった頃、
結婚と同時にしまっていた楽器を
私は再び手に取り、
できる範囲で音楽活動をした。
 
長男がお腹に宿った頃、
夫が転職することになり、
大分に移り住んだ。
 
私は子育ての合間に、
子連れOKの演奏会や
イベントを企画した。
 
次男が生まれ、
私は更に、
水を得た魚のように
音楽活動に夢中になっていた。
子どもも夫も、協力的だった。
  
そんな時、
「アナスタシア」という
シベリアのタイガで
薄衣1枚で熊と生活する女性が
主人公の本の読書会に誘われた。
 
オープンしたばかりで
行きたいと思っていたカフェで
開催されるとのこと。
 
それまでに、
「アナスタシア読んでみて」
っていろんな人に言われていたのに
スルーしてた本。
読書会に参加するには、
1冊は読んでいくことが条件。
 
こんなに「アナスタシア」が
私に呼びかけてくるなら、
読んでみるか!
と、1冊読んで読書会に参加した。
  
アナスタシアはこんな本。
https://www.anastasiajapan.com/page/3
 
この本に共感した人たちで
もう一度集まろう!
ということで、
1ヶ月後の12月28日、
大分の山奥の古民家で
2回目の読書会が開催された。
 
その日は、
仕事納めの日だった夫は、
休暇をとって一人、
実家の横浜に帰っていた。
 
子どもたちと私は、
音楽仲間のママや子どもたちと
夕方までカラオケで忘年会をした。
その後、
おにぎりと海苔、
寝袋持参で
2回目の読書会に参加した。
  
山奥の古民家に着いたのは、
夕方5時だった。
読書会は、1時からだったので、
ちょうど帰る人たちに遭遇し
開催場所を知ることができた。
 
誰もいなかったら、
この古民家にたどり着けなかった。
GPSは付近で途切れるし、
イベント看板も出てないし。
  
古民家に着くと、
主催のミツアちゃんと
男女一組と、男性が一人がいた。
  
読書会は、終わっていて、
雑談をしているっぽかった。
「初対面だし、連絡先交換してね」
と、ミツアちゃんの指示で交換。
 
話を聞くと、
男女は、結婚はしていないけど
一緒に暮らしている仲だった。
もう一人の男性は、
アフリカ柄のシャツを着ていて、
最近、本を出版したという。
  
アフリカ布に惹き付けられた。
アフリカ布をシャツにしてる人を
初めて見た。
なぜだかわからないけど、
その人のアフリカ柄のシャツを
脱がしたとこを想像していた。
でも、
想像できなかった。
  
なぜなら、
次男を妊娠して以来、
男の裸など見たことがなかったから。
   
音楽に夢中になり、
男(夫)に関心のなくなっていた私が
男の裸を想像しようとした。
  
なにかが
コトリと音をたてた瞬間だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?