「できない」のは親のせいだ。
努力も持って生まれた才能じゃね?
勉強や仕事でもスポーツでも芸術でも…。
「すげーなこいつ」っていう人がいる。
いやいや、おんなじ時間だけしか、かけてねーじゃん!それなのにどこでそんな差開いたよ!?って。
どっからどう見ても、レベチ(レベルが違う)。追いつけるわけがない、あれは同じ惑星の住人じゃない。って。
なかには、「お前が見えないところでコツコツ努力してるんだよ!」って言う人もいるだろ。たしかに、それもなくはない。なんの才能もない人間が、圧倒的努力によって成功する―、そんなマンガの主人公のような人を僕も知っている。
でも、みんな言葉にしないだけで、内心思ってるんじゃないか。「努力できる」ってのも、実は才能じゃね?って。
自信なのか劣等感なのか、動機はなにか分からないけど、そういった感情のエネルギーを、行動に変換する能力をもともと持ってんじゃないかって思う。
親のせいだ。
じゃあそういう人たちって、そんな能力や才能をどこで身につけたんだろう?子どものときの環境じゃない?
生まれる場所や家庭を選べないように、子どものときの環境って自分で選べないよね?そこで生活するよう誰が決めたかって、親だ。
たしかに、子どもが育つ環境はすべて設計できない。どんな人に出会い、時間をともにするかとか、運ゲー的(運に左右される)要素はあるものの、どういう学校に通わせるのか、どんな習い事をさせるのか、どういう方針で家庭で育てるのか…(もしかすると交遊する人にいたるまで、)親に負うところが、とても多い。
環境もさることながら、親の遺伝子を半分ずつ持っているのだ。遺伝的要因であれ環境的要因であれ、その人の才能や人格形成にとてつもなく大きな影響を及ぼす存在、それが親なのだ。
自分のせいじゃないから気楽に生きよう。
何が言いたいのか。
世の中は決して平等なんかじゃない。もともと優秀なやつもいれば、最初からできないやつもいる。努力できるやつもいれば、できないやつもいるかもしれない。だから、
あなたがもし、自分の出来の悪さやサボり癖について、自分自身をこっぴどく責め続けているなら、それはあなただけのせいじゃないんだよ、あなたがどうこうできるレベルの話じゃないかもよ、と。
諦めろと言いたいのではない。もっと気楽に、前向きに頑張っていいんだよと言いたい。
自分がやれるとこまで頑張ってみりゃいい。ダメそうならやめてもいい。できなくても、それは自分だけのせいだと思わなくていいのだ。ま、しゃーねーか、別のことにトライしよ、って。
そう考えると気持ちが少し楽になる。
でも、親も悪くない。
そしてもう1つ、きちんと伝えたいのは、矛盾するようだけど、親が悪いわけでもないないということ。なぜなら、「親もまた子であった」からだ。(先日のボウガン事件もあるのでここはきちんと強調しておきたい。)
あなたの親が子であったとき、あなたと同じように環境を選ぶことはできなかった。ということは、あなたの親の人格を築いたのは、あなたの祖父母だ。言い方が悪いが、あなたを被害者とすると、親もまた被害者なわけで。でもそう考えるとおじいちゃんおばあちゃんも被害者で、その親もまた………。
そう、結局誰も悪くないのだ。もしくは全員が悪い。(笑)
そんな風に考えていると、ふと、自分の存在って、人間っていったい何だろうって感じがしてくる。
来世に期待!
僕は「〇〇家」とか「先祖代々」とか「一族の繁栄」とか、そういったものに何の興味も湧かないのだけど、教育、つまり人を育てるという観点から世代の繰り返しを見ると、なんか面白いなと。
ご先祖から受け継いだ遺伝子や能力や思想に、少し自分のアレンジを加えて、それをまた後世に残してってるような。世界の主人公は自分でありながらも、まるで自分はただの運び屋のような、そんな感覚もしてくる。
2代目社長とか「〇〇.Jr」とか。「2代目」は「初代」を超えられないことが多い、失敗することが多い、って僕は勝手に思ってるんだけど、
その理由って、「初代」が、自分の代で、すべてを完結させることとか、最も成功させることとか、そっちにしか目がないからじゃないのかなって。
逆に何代にもわたった成功や繁栄の裏には、後世へとバトンをつなげて、自分の代以上の成長を願う意識がハッキリあるんじゃないかと。
その考えを自分にも置き換えてみる。
自分にはどうにもできないことはある。でも、そのなかで最大限、自分ができることをやってみる。そうやって自分を少しでも成長させたなら、かりに自身が成果を出せずとも、それが自分の子ども(子どもだけじゃないかも)に引き継がれる。
そう考えると、少し気楽に、前向きに。今日を生きられるかもしれないなと。
実は、この話がしたかったから、前の記事を書いた。でも、この話をしたのは、実はもっと言いたいことがあるからなのでした。次回が3部作の最後です。
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