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詩 #29

私はきっと甘えている
卵の中で成長を辞めている

何かが見えたわけでも
満ち足りたわけでもないのに

何もしないという事で
私は私を裏切っている


私はきっと甘えている
夜の東京の寒さに

一人で生きて行こうともせず
隣のだれかを少しずつ殺していく

生きていないという事で
私は彼らを裏切っている


私はきっと甘えている
言葉に縋って夢を見てる

痛みを忘れて巣立ちを諦めて
ただ目を閉じて世界を拒絶して

見ないという事で
私は私を殺している


私はきっと甘えている
いつかと言って未来に放る

明日の私に抱えられるはずもなく
ただそこにあるだろう

自分を叱ってあげられない
私はこれ、、


どうしたらいいのだ



2022.2.3

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