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詩 #20

地面の内から沸き上がり
ふと地表へと現れて
止まらず止まらず
駆け上る

それを見かけた中くらいの翼竜
捕まえようと迫っていく
逃げては逃げて
また風に阻まれ旋回する

いつの間にか太陽が追い付き
雲が流れ雨が叫ぶ
回って回って
虎みたいにバターになる

懐かしいと口に出した婆さんが
世界で一番価値ある人
笑って笑って
やっと人って幸せになれるの

転んだみたいに転がって
地面に手をつき見上げたの
吸って吸って
少し吐き出す

こんな日々です
そんな夢です


2022.1.4

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