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詩 生きるために

食べて寝て食べて
働いて学んで寝て
愛して愛されて寝て
泣いて笑って寝る

どうでもいいような日を繰り返して
どうとでもなるような明日を飲み込んで

今日までなんとなく生きてきた
死なずになんとかやってきた

これから先
さらにずっと長くを繰り返すために

人は懸命なんて言葉を使う

命を懸けて生きていく
死ぬまで生きるしかない
 
どうせなら雪の宿のそばで
踏み抜いた冬の白を受け止めて
その冷たさを感じて生きていきたい

雪の降る冷たさに触れるとき
私は漸く美の何たるかを知る


2022.9.20

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