見出し画像

詩 ことば

私を消して貴方を色づけて
間に糸を垂れないようにぶら下げて
そこをお互い見つめていれば

それで十分だったはず


見えない誰か
知らない友人
本当の自分

幻想


変わらない何かを求めても
それに満足する前に私が変わる
なつかしむ前に私が夏を忘れていく


どうか忘れないでいたい
折り重なった言の葉を
愛の響き持つ絵葉書を
風の如く全てを消し去る夢を

私の書いたことばたちを


2022.9.20

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?