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詩 #37


春が転がって
また足元に君を見つけた


ぱっぱっぱっ

 視界の端が瞬く


春眠も夏蝉も
秋暁も冬蜂も

僕を描くには余にも美しく
君を讃えるには酷く切ない


「春が来るよ」
「そうね、春が来た」

「桜が咲くよ」
「そうね、また春が散る」


春が転がる
足元の君を僕は手に取る


2022.3.23 


 




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