見出し画像

詩 夏風

限りのない春がようやく終わりを告げて
去っていく

あなたは思い出そうとして風を見ている
僕はあなたを見ている

不意にどこかへ飛び立っていって
遮るものもない場所で夢を見る

視線の先に風が吹く
夏は朧
霞は風

雲の向こうを知るただそのために
時が経つのを待っていた


2023.6.24


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?