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詩 #27

星が見える空を
私は夜空と呼びました

その響きが気に入って
何度か口に出してみる

夜空 夜空 夜空と

そのうちに朝が来て
夜空にはまたねと言いました

夜空の方も寂しいのでしょう
涙で空を青く染めて朝の端を彩るのです

青々と

どこかの詩人が言ってました
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」と

夜空もいつしか気に入って
星を待たずに歌いだす

私も何だか楽しくて
朝を迎えて思うのです

朝のおかげで夜空は歌い
青のおかげで朝は美しい

なんだか素敵じゃないですか
星が遠くで笑ってます




2022.1.29 悲しみの歌




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