詩 #36
それは道を歩くようなものだ
車道と歩道とは白線によって
視覚的には明確に
定義的には曖昧に
区切られている
私は歩道を歩く権利を有すし
車道を車で走る資格を与えられた
けれども
私はどこを歩くこともできる
身体的には
しかし私は縛られ歩くことができる道を
歩くことだけが許された道だと認めた
生まれたときから
意図的に?
先天的自我も
全てが全て
妥協の上に成り立つ
今この一線を越えてみようか
思想犯
その線を越えたとき私は
今ある自由さえも奪われるのだ
あなたに
2022.3.20 刑
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