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詩 人間


歩き疲れた靴紐を眺める
指先と指先の間に冬の寂しさがある
今朝の熱が底の方でじんわりと、まだ

崩れかけた砂を必死になって支え合う
笑顔の跡の薄い悲しみが頬を動かす
無心に本音が気を遣う

郵便受けには他人の手紙
マグカップの縁に小さな噛み癖
窓の向こうに自分がある

昨夜のあの児は生きてるだろうか


人間 雪屋双喜
2024.1.9


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