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読書記録 夏天の虹 みをつくし料理帖

読書記録 夏天の虹 みをつくし料理帳
髙田 郁さん 2012年 角川時代小説文庫


◎この本との出会い
 みをつくし料理帳は、黒木華さん主演のドラマをみたことがあったので、
時代物だけれど料理に興味があり、図書館で借りてきました。
と、言っても私は日本の時代物はほとんど読んだことがなく、
最後まで読み通せるかな、とちょっと不安い思いながらよみました。
 

◎あらすじ
 主人公の澪は江戸のつる屋で働く料理人。
思い人のお武家に仕えるか、料理の道を歩き続けて行くか、悩んだ末に後者をとる。

そして、つる屋の主人、種市や芳、奉公人たちのなかで粛々と料理を供する道を極めていく。

前年は澪の料理がちまたで評判になり、江戸の料理番付表のつる屋の名前が載った。そして、さらに忙しい日々が続いて、澪は身体に変調をきたす。

そんな中でも、つる屋の一緒に働く人たちに信頼され、時には味にうるさい客に苦言を呈されながら「牡蛎の宝船」「鯛の宝探し」といった季節ごとの食材を生かし、今一番食べてほしい人のために、材料を吟味し、丹精して料理をつくる。

月に三度の酒を供する「三方よしの日」には、腕のいい助っ人の料理人の又次が他の店から手伝にきていた。又次の最後の勤めの日、送りに行った澪は、、、。

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◎好きなことば 
 
ある客から、最近の様子を聞かれた澪は、

 匂いと味がわからないのは、料理人にとって確かに試練だけれども、
鼻と口が眠っている間にすべきことはあるはず、ある方にそう忠告されました。

その言葉をいただいたからこそ、私は焦らずに
自分のできることを積み重ねていこう、と考えられるようになりました。
 
 


◎感想
 まだ全編を読んでいないので、わからないところもあるけど、澪の料理に真摯に向き合う姿勢は読んでいて清々しい。

確かに心をこめた料理は人を幸せにする、高価な老舗料亭の味も本当においしいけれど、いつも食べている家庭の味は、きっと家族を幸せな気持ちにしてくれるだろう。

そして、いつものように家族の笑顔を思い、キッチンで楽しんで作る時間も、幸せなんだろうなと思えた。


◎今日も私のnoteにご訪問ありがとうございました。
 皆様、今日もお疲れ様でした。

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