Design It読んだまとめ(第一部2章)

デザイン思考

デザイン思考とは問題解決のためにプロセスではなく人に注目する手法。
次の4つの原則に基づく。
・人間性の規則: 社会的な性質を持つ
・曖昧性の規則: 多少は曖昧性ないとだめ
・再デザインの規則: 全てのデザインは再デザインだよ
・触感性の規則: 手で触れられるアイデアは話盛り上がるよね

人のための設計
アーキテクトは全てのステークホルダーに共感する。ユーザのみではなく開発者へも。
常にチームから離れず、人間的な繋がりを持とう。(たとえ間接的でも)

曖昧さを保つ
必要最低限のアーキテクチャを設計しておき、変化に強く設計しておく必要がある。優先すべき品質特性を満たし、リスクを減らすことのみを言及する。
逆にリスクを減らさない設計判断は詳細設計でアーキテクチャではない。

設計は再設計
過去の設計から考えてみること。新しく設計しても過去に同じ道を通った人が多いだろうという考え。車輪の再発明はしてはならない。

触感性があるデザインに(タンジブルにする)
コードは読むの難しい。アーキテクチャを共有するには不適切。何か形にする必要がある。それは図でもプロトタイプでも。
これは人間性の規則とも密接に絡み、アイデアを自分のものにするには共感が必要ということ。

ちなみにこれらの4つの頭文字を取って「HART」とかいうらしい。ふーん。

デザインマインドセット

デザインマインドセットを持ち、考える場所を限定しようということ。適切なタイミングで適切な詳細に意識を集中させる。
次の4つがある。
・理解: ステークホルダーの話を聞き共感する。システムに触れる人について学ぶ
・探求: 構造の組み合わせを調査し、試し続ける。ここに一番時間がかかる
・作成: タンジブルにする。分析にも役立つ。
・評価: すべてあり、なしではなく一部を評価することもある。強力なFBループが必要。

今後この4つのマインドセットの情報は各章に付随してくる。

強力なFBループを回すために「Think」「Do」「Check」という考えがある。PDCAとか言われるのと似てるから特に触れない。

上記のマインドセットは道具箱のように使い分けると良いが、一度の会話の中で何度か切り替えが必要なくらいの速さがある。熟練のアーキテクトはどうやらこれらを無意識下に行っているようだ。

まとめ

この章ではアーキテクトに必要な考え方を抑えた。
第1章はおそらく全体を俯瞰してなめる感じに、第2章はこれから学ぶ設計の前提知識としての考え方を教わった気がした。
第一部はここで終わりなので、次から第二部。設計についてをもう少し具体的に学んでいくことになりそう。
その際は常にどのマインドセットが必要かが出てくるので適宜抑えていきたい。


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