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10年ぶりに弓道始めて思ったこと

最近、土曜の午後がたのしみで仕方ない。
実は、高校以来10年ぶりに弓道を始めたのだ。

キッカケは夢だった。なぜか2〜3ヶ月の間に、弓道部の夢を3回ほど見た。めちゃくちゃ的中率が高かったり、後輩たちから慕われていたりと、だいぶ現実離れしていたけど(笑)。それでも高校時代に毎日した練習や、3年間できなかったことや後悔が思い出され、「もう一度弓道を始めたい」と思うようになったのだ。

10年ぶりに再開するのは、結構ドキドキした。高校時代は毎日何時間も練習していた弓道に、10年間完全に離れていた。道具もほとんど捨てていたし、弓を引く体力もほとんど残っていないだろう。だけど「やりたい」気持ちを無視するのはもったいない。実家のクローゼットから、クリーニングの札がついたままの道着を引っ張り出した。案外、きれいに保存してある。東京で活動している社会人の弓道サークルをみつけたので、今年の9月から練習に参加し始めた。

ブランク10年で弓道の80%は忘れてた…

弓道サークルの練習に参加してみると、想像以上に弓道を忘れてしまっていた。

まず、道具の名前が思い出せない。弓を引く右手に付ける手袋(かけ)や、かけに汗がつかないように装着する手袋(下がけ)など、高校時代は毎日口にしていた基本用語が出てこなかった。そのため、先輩から道具を借りるために、「あのー、手につけるアレ持ってなくて…」とアホみたいな言い方をしてしまった。

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(左)下がけ、(右)かけ
参照:下かけ|弓道.com

ブランクを経て気づいたのは、弓道は思っていたより専門用語が多いこと。左手を「弓手(ゆんで)」、右手を「妻手(めて)」、矢をまっすぐ飛ばすための弓手の使い方を「角見(つのみ)」と呼んだりする。先輩から指導を受ける際、こうした専門用語が容赦なく織り交ぜられている。最初のうちは新入社員のように、不明な単語をこっそりググりながら、先輩の話を咀嚼しなければいけなかった。(2〜3回練習に参加すると8割以上は理解できるようになった)

体力がなくて全然弓が引けない…

何度か練習するうちに弓道の知識は思い出したが、体力だけは違った。高校時代は1日中弓道の練習ができていたのに、いまでは10〜20本程度で腕や肩の筋肉が悲鳴を上げる。しかも高校時代より弱い弓を使っているのに……。的中する/しない以前に、そもそも弓が引けなくなるなんて……。何時間も練習し続ける先輩を見ながら、自分のふがいなさを痛感した。

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参考:「図星」「引き分け」...金山アナ&藤林アナが 今ブームの弓道生まれの言葉を徹底調査!|livedoornews

弓を引く時、上腕三頭筋(腕の内側)や三角筋あたりが必要だが、普段は全然使わない。まして私は肩を回すとゴリゴリいうほどの肩こりで、人よりも筋肉がないのだろう。少しずつ1回に引ける本数は増えてきた気がするけれど、周りよりも早くバテてしまう。プロテインを飲んだり、平日に筋トレをしたりして、どうにか体力回復を目指したい。

部活でNGだった柄物アイテムを使える!!

高校時代は体力があってよかったなぁ…と思う一方で、社会人で再開したメリットもある。部活でNGだった柄物アイテムを躊躇なく購入できることだ。

高校の弓道部には、ムダに厳しいルールがあった。その中の1つが、柄物アイテムの禁止。柄ありの下かけはNGで、シンプルな白のみ。柄ありのかけ袋(かけを入れておく袋)もNGで、単色のみ。女子の胸につける胸当ては、なぜか白オンリー。黒に憧れていたわたしは、他校を見る度に羨ましいと感じていた。

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下掛け
参照:三ツ 下がけ|山武弓具店

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参考:胸当て|ブランド: suizan雅(Amazon)

社会人のいま、わたしを縛る規則はなにもない。柄物だろうと、自分の好きな色を購入できる。高校時代よりはるかに多くのお金を持っているので、ほしいアイテムはどんどん買えるのは本当にうれしい。

部活と違って、社会人のサークル活動ではモチベーション維持が大切だ。本人のやる気がなければ、誰も「練習しようよ」なんて言ってはくれない。自分好みの道具を使えば、練習のやる気につながる。ためらいなく課金できる喜びは、ブランクありだからこそ感じられることだろう。 

結論:どんなにブランクがあろうと、「やりたい」と思ったら素直に始めるべき!

10年ぶりに弓道を始めて、およそ1ヵ月。まだまだ体力不足で思うように引けず、的中も全然していない。それでも、すっごく楽しい。ブランクを恐れず、「やりたい」気持ちにしたがって素直に行動してよかった。

当時とのギャップに落ち込んだとしても、きっと慣れてくれば楽しめるはず。「もう一度やってみたい」と思うものがある方は、ぜひ思い切って始めてほしい。

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