「失われた30年」しか知らない20代

選挙の時期がやってきた。テレワーク中も出社した日も、選挙カーから発する爆音が聞こえてくる。今日も、どこかの党の選挙カーが会社の近くへやってきた。その移動演説の中で「失われた30年」という言葉を使われていた。

「失われた30年」
私は、この言葉が好きではない。

「失われた30年」とは、国内の経済が30年間低迷している状態を意味する。Wikipediaによれば、日本の場合はバブル崩壊後の1990年以降、高度経済成長がないため「失われた30年」とよばれるらしい。

経済の低迷はみな影響を受けるけど、「失われた」のは豊かな時代を知ってる人間だけだ。つくれば売れる時代に働いていたり、バブルで豪遊したり、家や車をみんなが持っていたりした時代を生きている人たち。

いまの20代は「失われ」てから生まれてる。「ものを作れば売れた時代は終わった」といわれても、いや最初からそうじゃないの?と思う。経済成長が停滞と言われても、昔からそうだよね?といいたくなる。

そう、20代は何も失ってない。最初からこうなのだから。失ったのは、もっと上の世代だ。
だから「失われた30年」ときいても「うーん、知らんし」が正直な感想だ。笑

政治家の命運を握る選挙演説で、この「失われた30年」が使われているのをきくと、彼らは20代以下にはなしてないんだな、とおもう。まあ少子高齢化だから、ボリュームの多い層に語りかけるのは当然だけど。。やっぱり、寂しくは感じるよなぁ。

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