混沌の年中時代を振り返る(1)幼稚園での異変

年中のとき、息子への対応がものすごく大変な時期が半年ほど続きました。頭の中はぐちゃぐちゃ、記憶もところどころ飛んでいるような混沌の日々。幼稚園の先生によると、自我の芽生えによる年中特有の葛藤の時期で、成長の証だとのこと。他のことはまだまだ赤ちゃんなのにそういうところだけ年相応かよ・・・と、なんだか理不尽な想いも抱えながら耐えた、その半年間を振り返りたいと思います。


息子の変化について最初に知ったのは、幼稚園の先生からの電話でした。別件で話をした後、ついでのような感じで言われたので、そのときはあまり深刻には考えていませんでした。「おうちでは最近、怒ったりしたときに服を脱いだりしますか?」と。

私はそれを聞いても全然ピンとこなかったのですが、自由遊びの時間などに園庭で遊んでいた息子が、服を全部脱いだ状態で泣きながら園舎に戻ってくることが何度かあったとのこと。いずれも近くに先生がいないときの出来事で、その場にいた他の園児に話を聞いたところ、他の子に何か言われたりされたのがきっかけで、その場で全裸になったようです。えーなにそれ、やめてーとは思いましたが、その時点では、そんなことがあったんだな、程度の認識でした。

でも、その後、お迎え等で先生と話す機会があるたびに「今日もまた裸になって・・・」という話をされるようになりました。他の子に直接何か言われたりされたりした場合でなくても、近くで他の子同士が言い合いになったときなどでも同じようになるそうです。先生の話では、服を脱ぐというのは、他の子の言動でストレスを受けたときに嫌な気持ちを表現する彼なりの手段なのではないか、とのことでした。嫌な気持ちを溜め込むのもきっと良くないだろうし、公園や路上で脱がれるわけじゃないし・・・と自分に言い聞かせていましたが、やはり全裸報告を聞くたびにモヤモヤしました。

そんな私の傷口を抉ったのが、園児たちによる「○○くん、遊んでいるときにはだかになるんだよー」という報告でした。子どもの無邪気さゆえの残酷さがこれほど堪えたことはありません。園児だけではなく、ボランティアで来園したときに目撃したのであろう他のママに言われたこともありました。はっきり言われたわけではなく、含み笑いをしながら「やんちゃでかわいいね~」みたいなニュアンスでしたが、何が言いたいかすぐわかりました。本当に「かわいいね」という気持ちで言ってくれたと思って(信じて)いますが、そうだとしても私の心を傷つけるもの以外の何ものでもありませんでした。


(続く)

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