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「クリエイティブ」という言葉が、まだ少し怖い

自分からnoteを始めておいて言うのもなんですが、「クリエイティブ」とか「クリエイター」という言葉に苦手意識があります。すみません、けんかを売っているわけではないです。

私は筋金入りのマニュアル人間。「クリエイティブ」とは対極のところにいると思っています。

いつも、すでに世にある「正解」をよりどころにして生きてきました。「正解」に寄せておけば責められない、そう信じていたから。だから、答えがひとつじゃない問題は嫌い。絵を描くのでも、写生は苦にならないけれど想像して描くようなものは苦痛。正解かどうかわからないものを自分のものとして世に出すなんて恐怖そのものです。

でも、大学生になり、社会人になり、関わる世界が広がるにつれて、「正解」を目指すことが必ずしも評価される訳ではないということを実感しました。

私は転職を2回経験しています。転職により入社した2社は、どちらも「クリエイティブ」を重視する会社でした。ちなみに、どちらも事務職としての転職です。

最初に転職した会社では、社長に「言われたことはきちんとやってくれるが、言われたことしかやらない」と言われました。次の会社では、社長に「指示を待つのではなく、自分で仕事をつくれるようになって」と言われました。

「言われた仕事」に関しては、責任感とプライドをもって妥協なくやってきたつもりです。直属の先輩には評価してもらえていました。ただ、上に立つ方からすると期待外れだったようで。

「クリエイティブ」という言葉を聞くと、「クリエイティブ」ではない自分は価値のない人間だと言われているような気がしました。この言葉に対して嫌悪感すら抱いた時期もあります。


noteで文章を書き始めて1年過ぎましたが、ちょっと戸惑っています。

noteで文章を書く私は「クリエイター」です。私が書くのは自分語りや日記の延長のような記事ばかりですが、ここでは「創作」と呼ばれます。noteが敷居を思いっきり下げてくださっているからこそなのですが、不思議な気分。

嫌悪感は薄れたけれど、決して慣れてはいない。「クリエイティブ」と私の現在の距離感はそんな感じです。もう少し時間が経てば仲良くなれるかな。そうすれば「クリエイティブ」のカギカッコも外せるかな。

noteは、多少どきどきするけれど居心地は悪くない場所。これからもたくさんのクリエイターの方々と創作に囲まれながら、ひっそりと書いていきます。

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