ジャッキーチェンになれるように
私はジャッキーチェンになりたかった。
厳密に言えば、ジャッキーチェンとインディージョーンズになりたい。
それが私の幼少期の生きるモチベーションだった。
毎日毎日幼稚園から帰ってきては、
行き場を失ったガラクタが押し込められ物置と化した家の2階の一室に駆け込み、
映画のテレビを録画した親父のビデオテープがびっしり詰まったダンボールを漁った。
私は昔から運がいい。
引き当てたのは、ポリスストーリー。
目の前で繰り広げられる今まで見てきた戦隊モノ、仮面ライダーを
一瞬で忘れ