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言葉の「投げっぱなし」をしていませんか?

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
「やってみせ言って聞かせてさせてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

あなたも、耳にしたことがあるのでは、ないでしょうか? これは、人を動かす基本を言い表した言葉。見てもらい、理解してもらい、実践してもらいフィードバックすることの重要性を説いています。

なかでも、「ほめてやらねば人は動かじ」は、部下や後輩を育てる「キーワード」です。どんなに丁寧に教えてもそれで終わり、指示は的確にしたが、フォローがないなど「投げっぱなし」では、ダメなのです。

後輩を動かし育てていくためには、ほめることが必要不可欠。
教えたことが出来たらほめ、レベルがあがればほめ、指摘した問題点の改善がみられたらほめる。良い方向に進む過程で、何度もほめるのです。

誰でもほめられたらうれしいもの。
「先輩は私のことを気にかけてくれている」
「私を認めてくれているのだ」と、彼らのやる気も湧いてきます。

 ほめる際のポイントは、具体的にわかりやすく。
「仕事がはやくなったね」では、ほめてくれていることは相手に伝わりますが、「何が、どんなふうにはやくなったか」は、まったくわかりません。

これを「企画書をまとめるのがはやくなったね。以前は企画が浮かばないと何日も頭を抱えていたのに、今では半日もかからない。すごい進歩だね」と伝えれば、相手はもっと頑張ろうと、意気込みが変わってきます。

こういうほめ方は、相手をきちんと見ていないとできません。その姿勢は相手にも伝わり、「(先輩に)ついていこう!」と。あなたの味方を増やすことにも、つながります。

また、後輩がミスをした際には、感情的にならずきちんと指摘しましょう。ミスが生じたのか原因を究明し反省させるだけでなく、同じミスを繰り返さないためには、どうすればいいのか、考えさせるのです。

職場での上下関係がハッキリしている場合、強い口調になりがちですがそこは、冷静に。
先輩としてやっていけないのは、ほめるだけで注意をしない。注意をする際に、不適切な表現をすることです。

たとえば、報告書を提出するのは早いが、誤字脱字が多い後輩がいたとしましょう。
ここでうっぷんを晴らすように「あなたのそういう、いい加減なところが、我慢できない」とか「あなたの日本語力は、小学生以下だね」などと言ってしまうと、相手の人格を否定してしまうので「あなたは大嫌い」と言っているのも同じ。後輩の不信感をあおるだけ、損です。

注意をする際には、相手を傷つけない優しい言葉を選びましょう。

「仕事がはやいのは、素晴らしい。誤字脱字がなくなれば完璧なのだけれどね」とほめ言葉をはさみながら、やんわり注意を促します。あるいは「誤字脱字があるたびに、あなたは仕事ができない人だと思われるのではないかと、心配になる。だからもっと注意深くしようね」と私でしたら、伝えるでしょう。

言葉選びはとてもデリケート。だからこそ「ほめる」のも「注意する」にも、相手にきちんと伝わる優しい言葉を選べる人でありたいですね。
(明日に続く)
~言葉選びはデリケート、きちんと伝わる優しい言葉を選びましょう~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

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