見出し画像

稼いだら稼いだなりにお金を世の中のために使う

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
本当のお金持ちは、意外なほど質素な生活をしています。彼らはお金がもったいなくてそうしているわけでなく、高級品を買ってステータスを競うことに興味がないのです。

かつて業界の風雲児といわれたKさんは、自分のお金儲けの道具のように社員を扱っていたとしか思えない、言動をしていました。

「能なしは、何をやってもダメだな、お前みたいな馬鹿は要らない」と、商談で訪れた会社で偶然耳にした私は、固まってしまい、その場からしばらく離れることができませんでした。マスコミでは立派なことを言っているのに、結局、それも虚勢だったのですね。

今となっては、彼がどこで何をしているのか、知る由もありません。見栄を張って高級品を買い漁るうちに、創業時の志をなくし、そのうちお金にも見放されてしまったのでしょう……。

しかし、そうならないためには、無駄遣いせず貯めこめばいいのかというと、単純なことではありません。お金を使わず抱え込めば、経済が回らず、社会や文化が発展しません。

稼いだら稼いだなりに、自分や家族、周囲の人、そして世の中に役に立つものに使っていく。それが賢いお金の使い方である「倹約」です。収入が増えれば、それなりにいいモノにお金を使う機会も増えるのは当然です。

仕立てのいいスーツに、上質の靴や時計を身につけて一流レストランに入り、一番高いコースを頼み、高級ワインを所望すれば、いい待遇で迎えてくれるでしょう。しかし、そこで自分が「偉くなった」とか、「特別扱いされているのは自分の才覚」だと勘違いする人は、スーツを脱いだときに勝負ができません。

モノの価値と自分の価値には、何の関係もないのですから。

 お金自体は純粋無垢なエネルギーですが、それを扱う人次第で良くも悪くも事態を変えます。その意味でお金は「魔物」といわれるのです。
生活をするのには十分な収入があっても、欲に任せてモノを買いあさり、不要なモノに囲まれていては、本当に必要なモノが分からなくなりますし、知恵も働かなくなります。

もっと欲しい、より多く欲しいという願望に支配される。そうやってお金に追われる人生は、寂しいでしょう。終わりなき欲と付き合う人生からは、満足感は得られません。

倹約は頭を使い、今あるものや知恵を総動員するゲームといえます。

最終目的は、稼いだお金を「世の中のために使う」こと。そのためにどう稼ぎ、どう貯め、どう使うか。徹底的に研究し検証を重ね積み上げていくものだと、私は思います。ですから知力だけではダメ、体力も必要です。その意味では、これほど身体を有効活用するゲームはないといえます。

 ~倹約は、身体を有効活用する知的ゲーム~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

💛最新刊・好評発売中💛

 💛毎日配信standfm「言葉のパワースポットウスイユキチャンネル」💛

 💛YouTubeチャンネル登録して頂きましたら嬉しいです💛

 

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?