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取り乱している相手を落ちつかせる法

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
感情が高ぶっている相手を前にすると、人は「落ちつかせよう」とか、「なだめよう」と本能的に思うものです。
すると「まあまあ、落ちついて」あるいは「穏やかにいこうよ」などと言ってしまいがちになりますが、そんな発言をすれば相手を刺激して
「落ちついているよ!」「穏やかじゃないか!」と。
より感情が高ぶるものです。

そういう発言は、相手の感情を否定し、頭から押さえつけられる印象を抱くからです。相手が取り乱している時には、その状況を先ずは受け入れる。相手の感情を認めることが、カギです。

●怒っている相手ならば
「怒るのも無理ないよね」
「その気持ち、分かるな」と、やわらかに伝えるのもいいでしょう。

泣いている相手ならば
「悲しいよね」
「泣いてもいいんだよ」と、優しく伝えるのもいいでしょう。

そうやって感情を認めてから、焦らずゆっくり時間をかけ、落ち着くのを待つのが賢明です。取り乱している相手には、落ち着かせようとするのではなく、「落ち着くのを待つ」という意識を持ちましょう。
常にあなたは、冷静沈着。感情に流されて同調するようでは、相手を救ってあげることはできません。

 あなたが相手を怒らせてしまったら、先ずは謝るのが、先決です。
しかし、何で相手が怒っているのか、腑に落ちない時もあるでしょう。
相手の勘違いや自分に非がないと思える時に、平身低頭で「ごめんなさい」と伝えても、浮ついた謝罪の言葉に聞こえます。

そういう場合には、相手の状態に対して謝るという姿勢を示しましょう。

たとえば「そんなに怒らせてごめんなさい」
「気分を害させて、ごめんなさい」
「嫌な思いをさせて、ごめんなさい」
など。
いわば「思いを察するごめんなさい」を伝えます。
そのうえで、なぜそんなに嫌な思いをさせたのか、迷惑をかけたのか。
相手の言い分を聞いてあげましょう。

親しい間柄ならば
「私、何かした?」「気に障ること、しちゃたんだよね?」

仕事に関わる方ならば
「恐れ入りますが、詳しく教えていただけませんか?」
「(怒っている)理由を、お聞かせいただけませんでしょうか?」と。
相手の思いを、とことん吐き出させましょう。

話の腰を折るのは厳禁です。
会話の途中に「ちょっと待ってください。それは誤解です」
「要は、あなたの勘違いなんですよ」
「●●さん、ありえないです」などと、口を挟むのは火に油を注ぐようなものですから、慎みましょう。
自分に非がないことで怒られるのは、誰しも嫌なものですが、それでは怒りが再燃しかねません。
「まともに話を聴かない人」「自分勝手な人」という印象を植え付けては、損ですから、吐き出させるのです。

その上で「真意は違うのです、聴いてもらえますか?」
「実は、事情があって……」といえば、相手も聞く耳を持ち、怒りの矛先も収まり良好な人間関係が構築できます。

しかし現実は、怒られているという状況から逃げることを考え「ごめんなさい」と伝えるものの、相手の言い分を聞こうとしない人が多いのです。
そういう姿勢は、「でも私は悪くない」「誤解をするあなたのほうが悪い」と言っているのも、同じです。

それでは「ごめんなさい」は謝罪の言葉ではなく、いい訳をするための枕言葉のようで、不快感を覚えます。

「ごめんなさい」を、いい訳をするための枕言葉にしていないだろうか?最後までお読みいただきありがとうございました。臼井由妃

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