続・あなたの旅と私の旅。旅に出て何を感じていますか?~夫りょういち編~
ひと月半に及ぶインド・スリランカの一人旅を終え、帰国してから早くも10日。ずっと止まったままになっていた夫婦ブログを、ようやく書いて見ようかとパソコンの前に腰掛けている。
夫婦で同じテーマを順番に記事としてアップしていく形式のこのブログ。今回のバトンを妻のゆっきぃから受け取ったのは、記事の日付から見るに僕が1ヶ月滞在したインドを出て、スリランカに入国してから2~3日過ぎた頃だ。(今から20日前位)
インド縦断の間に何度かブログ記事のバトンをもらい、途上での気づきや心境をアップしていた僕は、スリランカでもまた同じようにアップするつもりでいた。それが予想外の体調不良と、これまた予想外のスリランカに対するテンションの下がり具合でどうもブログを書く気になれなかった。
どこかのタイミングで書こうと思っていたが、結局いつになっても書く気力は訪れず、日々はダラダラと過ぎ「帰国してから書こうか」と開き直り、そのまま流れに身を任せた。
そして、帰国。
で、10日が経った今… 書けない。
旅についての内容を書こうとしても、思いつくのはちぐはぐな断片ばかりで文章としてまとまらない。
書きたくない、とか、無気力とも違う。
なんだか“自分”として個が固まってない様な違和感。
”自分“という輪郭が曖昧で、思考と行動が一致しないような違和感。
何が自分に起こってしまったのだろう?
この違和感を自分なりに分析してみる事で結局は「旅に出て何を感じていますか」の答えになるかもしれない。
という訳で、
今回はそのままこの違和感について書いてみようと思います。
スリランカを出て、夕刻に成田に着き、帰宅したのは夜の21時頃。
その日は平日で寮生活をしている小学2年生の娘は家に居なかった。
ゆっきぃと2人で僕の無事な帰国と、2人の1月半ぶりの再開を祝し、乾杯したのでした。
そのあと、ほろ酔い状態の僕は1ヶ月半ぶりに清潔な布団にくるまれ、すぐに眠りに落ちたのです。
そして明け方に近い深夜、突然僕は起きたのですが、
「………… 」
「………… 」
「………… 」
「????」
何が起きているのか全く分からなかった。
自分が今どこにいて、何をしているのか。
この空間が何なのか。
と言うより”自分”がさっぱり分からなかった。
“フジヤマリョウイチ” とか “ニンゲンである” なんて感覚は微塵もなかった。
“何がこの薄暗い空間を見ているのか” さえ分からなかった。
“布団の上に腰を掛けた1人の人間“ と言う事がなかなか理解出来なかった。
そんな状態が30秒なのか1分続いたのか、
「…そうか…オレ …か。 俺… 外国に行って…帰国して…
…… ああぁ いまウチの布団で起きたのか… 夜中か… 」
ようやく、まだぼんやりではあるけど理解が訪れました。
その後、僕はトイレに行って再び眠りに着きました。
それが帰国後の最初の晩に起こった事でした。
この一件が今の違和感とどれだけ因果関係があるのかは分からないです。
でも次の日から今まで、僕はある意味で “生活” が取り戻せない感覚なのです。
決して一人旅に出る前の記憶が抜け落ちている訳でもなく。
海外1人旅とは言ってもたかだかひと月半です。
当たり前だけど日本での常識や日本人としての感覚も勿論持ち合わせています。(常識的な大人としての自信はもともと無いけど(-_-;))
ただ妙に “体感覚が広がってしまっている“ 様な感覚。
頭の中には “ひと月半前の自分“ が居るのに、“身体の境界線“ とか “自分という境界線“ が曖昧な感じで、あえて表現するなら、
「で~っかくて、ひろ~い身体の上の何処かに日本人としての脳みそが乗っていて,それを感知している僕がいて」そんな状態とでも言おうか…みたいな…
え?
ヤバ…イ?
病気 ‼? なのか?
(;'∀')!!! …
まあ、ちゃんと会話も出来るし、お出掛けだって一人で出来ます。
目つきも健全(多分)。
それに少しづづ着地感も出てきているのは確か。
だから全然そんな感じを楽しみつつ、味わいつつ統合していっている日々であります。
ただ、そんな日々が日本に帰ってきてからやってくるなんて思ってなかったものでちょっとびっくりしています。
1人旅の間、相当に”自分”が開かれていたんだろうなぁ~と今、思います。
全身で移動していたんだなぁ~、と。
見知らぬ土地をバック1つで移動を繰り返す日常。
元来ビビり、小心者の僕は様々な不安要素や心配要素を抱えつつ、それでも移動を繰り返す。
気分の浮き沈みや迷いがあっても物凄く面倒臭がりな僕は、大した下調べもなく移動を繰り返したのです。
そんな「止まれ!」「危ないかも!」という信号を無視する様に移動を繰り返す日々。
そんな日々が思考と身体の距離感を一時的に混乱させたのかも知れません。
その混乱した距離感がもたらしたもの。
その距離感から感知するものは
「オレは何でこんなちっぽけな事を気にするんだ!!(*´Д`)」
という問題点を抱えていた僕を、
「オレは何でちっぽけな事を気にするオレを気にしてたんだ???( 一一)」
みたいな感じなんです。
ちっぽけな事を気にする反応は起こるんです。
でも、
“頭で考えている問題が問題として捉えずらい“
という様な感じ…みたいな…
え?
病気!?
(´゚д゚`)!!
まぁ、いいんじゃないでしょうか?
多少病気で問題意識が薄いくらいの方が楽に生きられますし(笑)
( ↑ ほらね、問題が問題として捉えられない症状 )
しかし、
”わたし”ってなんでしょう?
たったの1か月半で感覚が大きくなったり境界線があいまいになったしまう”わたし”って?
そんな曖昧な”わたし”が普段抱えているつもりになっている”問題”って?
身体の感覚が大きくなってしまった僕はその分、頭が対比的に小さくなって頭の抱える”問題”も小さくなったのでしょうか?
はたして”問題”とは解決するべきものなのか?
気にしているから”問題”なのか?
自分が大きくなれば”問題”は”問題”として成立できなくなるのか?
と、まぁ帰国後こんな訳わからん日々をすごしております。
さて、これから僕はどんな“わたし“になるんだろう?
どんな風に統合されていくんだろう?
ゆっくり楽しんでいこうと思います。
最後になりましたが、今回のブログのテーマ「旅に出て何を感じていますか?」への答えは、
旅って”わたし”を壊すかも!?
です。
藤山家嫁ゆっきぃ 最愛の旦那さん亮一さんと最愛の娘(7歳)空さん、義理母きみ子さんの4人&愛猫2匹でめっちゃ幸せに暮らしている。亮一さんと私、双方から1つのテーマについてやりとり形式のブログを書き綴っていきます。 夫婦のこと、SEXのこと、子育て…亮一さんの面白い視点に注目!