見出し画像

【読書】経済ってなんだ?(山本御稔)

「円高・円安」「為替」「インフレ・デフレ」「税金」「年金」・・・

これらの経済用語について、社会の授業で習った程度の知識しか持ち合わせていなかった私。

「経済用語って難しくて勉強しても
 よくわからないんだよなぁ・・・」

経済について理解したい気持ちは持っていたが、理解する努力は長らくしてこなかったように思う。

そんな私を変えてくれた1冊の本。
山本御稔さん著・『経済ってなんだ?』。

この本は、小学3年生の領太と亡くなったおじいちゃん(大学で経済学を教えていた)の会話形式で経済が学べる構成となっている。

会社員時代に購入して1度読んでいたが、当時はあまり理解できず、今回2度目のチャレンジ。

   

「経済の基本がやっと理解できた」

       
今回読了してみて、そう思った。

おそらく、今年度決算書やビジネスの勉強をしているので、それらの知識と合わさることで経済のことが理解できるようになってきたのだと思う。

以下では、私が今後覚えておきたいと思った内容ベスト3を記録しておく。

1. 円高・円安が動く大きな原因は「貿易」(p.44)

二つの国のお金を交換することを、通貨交換や外貨両替と呼ぶが、それらをひっくるめて「為替」という。

輸出入という貿易で取引されるお金は巨額なので、為替レートは「貿易」によって決定されると言っても過言ではない。

2. 仮想通貨が生まれたきっかけは「リーマンショック」(p.240)

「リーマンショック」の後、ギリシャでも金融危機が起き、ギリシャの銀行にお金を預けていた人たちが殺到して、銀行から現金を引き出せなくなった。

これにより、「中央銀行が発行する通貨ではないお金がほしい」というニーズが出てきた。その結果、インターネットを通じて、個人と個人でお金のやりとりができる仮想通貨が使われ始めた。

3. 環境経済(=地球温暖化)により経済は成長する(p.253)

温室効果ガスは地球を暖かく保つ役割をしており、地球にとってなくてはならないガスだが、
増えすぎると地球温暖化に繋がる。

このため、二酸化炭素を抑えながら満足度の高い生活を維持する経済の仕組みが必要となる。
このとき、

"地球温暖化を防ぐ方法を研究・開発して、
  それをビジネスにする"

という発想が大切となる。
とりわけ、その地球温暖化を防ぐ方法は、お金がかかる方がよい。
(例:ビニールハウスに太陽光パネルを設置して太陽光で発電した電気を使う、など)

なぜならば、お金がかかるということは、それに取り組む会社や人にお金が流れ込むということ。
そしてお金が流れるということは、ビジネスとして成立しているということになる。

そうすると、お金を稼ぐためにそこに人が集まってくる。こうして経済界に新たなビジネス領域が生まれ、その結果、経済は成長する。

まとめ

会社員時代は、税金や厚生年金の納付は会社が代行してくれていたので、経済を意識しなくても会社員生活を送ることができていた。

それが今年度、自分で税金を払ったり、国民年金基金のお知らせが届いたりと、いやでも経済を意識する機会が増えた。

そんな私に、経済について理解する機会をくれた本書。

本書と出会えたことに感謝しつつ、これからも経済についてさらに理解を深めていきたい。

いただいたサポートは本の購入に使わせていただきます!