見出し画像

囀る 抗争の果て 二人の行方

矢代さんがはっきり百目鬼に昔のように抱かれたいと自覚した今、矢代さん、百目鬼、読者の大半が望む形でのカタルシスである、
5巻みたいな、しかも2人の気持ちがある程度通じた性行為は比較的早くくるのでは?と思います。
普通の作品ではラストにくる場合が多いですが、この二人には乗り越えるべき抗争がある。
しかも、今回は前回のような内部抗争ではありません。
系列をこえ、過去の因縁もより陰湿に絡み、この先百目鬼を手放したくない綱川、矢代さんを今回の件にかかわらせてしまった三角さんも否応なしに加わって、大きな抗争になる。
前回より恐らく死者も多くでるでしょう。

最近の矢代さんは、6巻までの切れ者という印象が少し薄まっているように見えます。
でもイカゴクだらけの今回の抗争に一番必要なのは、そこに染まりきらない俯瞰的で冷静な第三者の目を持つ矢代さんのような人。
もちろん公私混同する人ではないし、仕事モードに入れば今のままでも本来の切れ者っぷりを遺憾なく発揮すると思いますが、
組のためにも自分のためにも本気にならない矢代さんが最大限のポテンシャルを発揮するのは(影山の時もそうでしたが)惚れた男を守るため。

それを考えると、もやもやしたまま抗争が進むより、1度2人の恋愛をある程度ハッキリさせるのでは?と思うのです。
まあ、すぐに矢代さんが素直になるとは思わないけど。
お互い所属する組織が違う。
でも、2人の心はもうきちんと通じあっている。
その方が複雑に絡まりあう抗争の中で2人の立ち位置、本当に守るべきものがはっきりしてお互い最大限の自分を発揮できるんじゃないかな?

でも、最後はロミジュリ的悲劇にはなってほしくないし、ならないんじゃないかな?となんとなく思います。
死人が多くでる、全てを焼き払うような大きな抗争の果て、ライ麦の焼け野原には2人がしっかり目を合わせて力強く立っていて欲しい。
そしてそんな二人が晴れやかな笑顔なら、こんなに嬉しいことはありません………

おまけ
誰やねんウェイターについて
こういっちゃなんだけど、桜一家は情報収集能力が低い。だから矢代さんが店内入りした時に既に誰かを送り込んでいる可能性は低い。
外見がイカゴクでない、今時の若者であるからなんとなく奥山組、共生会でもないような。
そうなると半グレ竜頭の可能性もあるけど、ビルが見える位置に仲間を配置するほど頭が切れるのか?

……以上から、実はあの子が杉本に連絡した、杉本に世話になってるメンバーなのでは?と思いました。
杉本もすっかり今時の子になってたし。
矢代さんと面識ないから警戒して見てるんじゃないかな?と。
違うかな~

以上、妄想炸裂感想でした



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?