短詩『月』


人間はひとりでいるときがいちばん美しい。

きっとひとりでいるときが美しいから好きになっただけで、一緒にいるときのあなたのことは
実はあまり好きじゃなかったかもしれなかった。

月は捕まえようと追いかけるほど逃げてしまう、
けれど待っていれば向こうからやって来るということもないのだった。

月は常に遠くにあるから美しいのだろう



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