遠くの人を想う

小さきものを観るということが減ってきてしまったな、と思う。もっと外に目を向けていきたい。

いま、恋人が海外旅行に行っている。恋人が遠くへ行っているときが、わりと好きだ。寂しさももちろんあるが、遠くの人を想うのは、とても美しいことだと思う。当たり前ではない相手の存在のありがたみ、あたたかさ、尊さを思い知ることができる大事な時間でもある。また、ひとりになることで、孤独に帰ってくることができる。自分自身との久しぶりの再会。

週の労働が終わって、4連休に突入した。受験真っ只中で、目が回るような忙しさだったが、ひとまず今週でピークを過ぎる。心穏やかに連休を過ごせそうだ。普段はできないことをゆっくりしたい。手紙を書いたり、絵を描いたり、詩を読んだり書いたり。

帰宅して、写経を少ししてから、手紙を1通書いた。こうしてひとりで文字を書いているときほど穏やかで静かなときはないと感じた。孤独の静寂。寒さと部屋の暗さと暖色の間接照明、薄ら積もる雪が、静謐な情緒に奥行きを与える。異郷の地にいる恋人を想う。見知らぬ手紙の相手を想う。


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