【インドネシア】道端の人たちとの関わり方

朝オフィスに向かうとき。
買い物の帰り道。

道にダンボールや古紙を敷いて座ってるおじいちゃん、おばちゃん、小さい男の子や女の子、少女がよくいる。

プラスチックごみを集めてるおばあちゃんと3歳位の小さな女のコ。

いつも一人で大きな黒い袋にたくさんティッシュを詰めて売り歩いてるおじいちゃん。

ボロボロの服を着ていて、サンダルすら履いてないのに、朝通ると新聞を読んでるお兄さん。

大ケガしてる足を前に出しながらお金を請う中学生くらいの女の子。

いつも道に落ちてるプラスチックを拾って、お昼頃はいつもの日陰でのんびりと座ってるおじちゃん。

いろんな人が、歩道の端っこにいるんだけど
3年くらい、見て見ぬフリをしてきた。
東南アジアへ旅行に行ったことがある人だったら、経験したことあるんじゃないかな。

彼らの目の前を通るとき、まるでバツが悪いかのように、あるいは罪悪感から逃れたいみたいに、視線を落としたり、前だけを一直線に見てみたり、横を通る車に視線を持ってかれてる風にしてみたり。

私も彼らも決して悪いことなんかしてないのに、視線に気づいてるのに、見て見ぬフリをしてきた。

3年間、毎回みんなの前を通る度に、モヤっとしてた。
途中くらいからは、なにか出来ることはないのかって、考えてた。

そしたら、一年前くらいに、夫が「いい方法見つけた」って教えてくれたんだけど、お店のお会計でもらうコインをポッケに貯めておいて、そこから渡していけばいい!と。

インドネシアで暮らしていて、基本は紙の単位のお金しか使っていなかったから、お財布もかさばるし、ちょっとしたチップ代わりにコインのお釣りはお店に置いて出ていたけど、夫からの話を聞いて以来は、私もなるべくコインをポッケに入れるようになった。

わざわざお財布を開けるわけでもないし、ポッケにお金があるときに、ある分を渡していく。
シンプル。

何回か続けてると、お金をもっていなくて前を通るだけでも、見かけたら目を合わせて、「selamat sore(こんにちは)」って、挨拶して通れるようになった。


ちょっとお金を渡すことで罪悪感から逃れているだけな気もするし。
気まずさを薄めてるだけのような気もするし。
世界はなにも変わってないけど。

でも、「私たちおんなじ場所で生きてるね」って確認しあえてる実感はある。
それだけでも、意味あるんじゃないかと思う。思いたい。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?