勉強が楽しくない理由&楽しくなる方法

学生時代、楽しくなかった勉強

僕は、学生時代勉強が大嫌いでした。

とにかく勉強しない人だったので、一般的な公立中学校にも関わらず最下位の成績ばかりだったのを今でも覚えています。クラスメイト達からは馬鹿にされ、先生たちからも問題児扱いされていました。

教師という経験を通して分かったことなんですが、勉強しない学生というのはそれだけでだらしなく見えます。というか、先生としては「もっと授業を聞いてほしい」というのが本音だと思います。だらしなく見えるのは、色眼鏡でそう見えてしまっているからなのかもしれませんね。

でも…先生は悪くない。

実際に授業を聞かないでいるのであれば、本人の問題でもある訳ですから…

だけど、学生側だって勉強がつまらないというのは本音だと思うし、勉強したくない気持ちも分かるのです。

そこで、今回はなぜ勉強が楽しくないのかを解説していきたいと思います。後半では、勉強を楽しむ方法についても紹介したいと思うので、よろしければコーヒーを片手に楽しんで読んでみて下さいね。

その勉強は「点」でしかない

僕が学生時代、勉強が嫌いだった理由はズバリ…

学ぶことが「」だったからです。

点? 何言っているの?

そう思われそうですが、言っていることは至ってシンプルです。

点とは、学んだことがそこで完結しているということです。例えば、Aというものを学んだら、他のBというものに結びつかないということです。そこで終わってしまうので点で終わってしまうのです。

こういう点を無数に作り出す作業というのは、非常に単調で飽きる作業です。何のために勉強しているのか分からなくなってくるのです。

学生時代というのは、成績という非常に重要な数値があり、そのために努力して勉強するかと思います。これが、唯一勉強する動力になるものです。しかし、これは点を作り出す作業でしかありません。成績という動力以外に、モチベーションが上がることはないんじゃないかなと思うんです。

こういった勉強では、いつまでも真の勉強の楽しみを理解することはできません。しかし、多くの人は大人になっても勉強の概念が学生時代から変わらずにいるのが現状です。

そして、「勉強とは大変なもの」みたいな図式が出来上がってしまうのです。ちなみに教師でもこういう考えの方は多かったように見受けられます。

点を線に変える

点というのは、絶対と言えるほど何かしらの点と繋がっているのです。

僕は大学生の頃、教育学を学んだんですけど、その時に初めて大嫌いだった歴史の知識が役立ったんですよ。教育史というのは、それだけで完結できるものではなくて、当時の時代背景とかも重要だったりします。だから、暗記でしかなかった一つの点が役立ったんですよ。

つまり、この瞬間に点と点が繋がったという訳です。点から「線」に変わった瞬間でもあります。

こういう作業は、本当に楽しいものです。

点というのは、それだけのものでしかありませんが、線というのはアイデンティティでもあって、自分の考えにもなるのです。

こういった線を作るという作業は、自分を作るうえでも欠かせないのです。

ちなみに、点ばかりを作ると自分の考えが生まれません。意識して線を作ることが大事かと私は思っています。

面に気がつく人生

教育史と言う点に、日本史や世界史、心理学、(数学専攻なので)数学史など、一見何の関係のない点が繋がり始めます。こうなると立派な「面」の出来上がりです。

ここまでくると、専門家と言っても過言ではないのではないでしょうか?

こういう「面」ができると人生が変わります

些細な点が、面を拡げてくれる可能性があるからです。

私の実体験をもとに例にしてみます。

恥ずかしながら、私は教師という仕事を退職しました。普通であれば、定年まで続けるものですが続けなかった。いや続けられなかった。本来であれば、苦い経験ではあると思います。

しかし、こういった経験もまた自分の教育観に一つの点を生み出し線を作り出します。そして、面が拡がるのです。つまり、どのような不幸な経験や失敗も自分の糧にできるようになるのです。

こうやって自分の中に面が出来上がると、失敗が面を拡げるようになります。何より、経験して点を作り出すことが楽しくなるのです。

人生を楽しむコツというのは、面を作る事なのかもしれませんね。

どうすれば面にできるのか?

では、どうすれば面を作り出すことができるのか?

答えは、点を繋げていけばいいだけです。だけど、多くの人は点を認識できていない。それは、点数をとればいいという一過性の知識でしかないからです。徹夜勉強なんて正にそれです。

僕は、こういう点を消滅させてしまうのを極端に恐れています。そこで僕が実践しているのが、点を記録しておくということです。

学んだ知識や経験などは手帳に記録をして1冊にまとめています。そして、それを読み返すことが大事なんです。

パラっと手帳を眺めていると、点同士が結びつくことを発見します。これは本当に、テキトーに眺めているときに起こることです。そして赤ペンなどを使って結びつくをメモしておく。

そうすると、線が出来始め面が生まれるのです。

ということで、点はきちんと記録をしておき、線という繋がりを作ることを定期的にやってみて下さいね。自然に面が出来ていきます。

勉強を楽しむ方法

ということで、結論になります。

勉強を楽しむ方法は、面を作ることです。面を作ると、もっと深く拡げたくなります。それこそが知識欲なんじゃないかなと思います。

こういう面を持つと、本当に勉強が楽しくなります。

全然関係なさそうな分野が、実は繋がって思ってもいない面になったりします。だから、どんなことでも勉強が楽しくなるのです。

是非、面を意識して頑張ってみて下さいね。

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