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仲間がいることの心強さ

 今日は病院へ行った。精神科である。
 大雨の中、精神科の病院に行くのは、風景と状況がマッチしていてとても面白いと思った。
 先生は女性の方で、優しい雰囲気を醸し出している人だったが、目が合った時にギクリとした。柔らかい物腰であったが、この人には嘘が通じない……、直感的にそう思った。
 先生に色々と話を聞かれた。なぜ鬱がぶり返したのか・最近何があったのか・死にたいと思うことはあるか……。自分のことを全部赤裸々に話した。そして、吐き気を催す時があること、常に頭が痛いこと(これはおそらく偏頭痛)を述べた。
 彼女は私の話を聞いて、そして同伴していた保護者を呼んだ。私は部屋から出て、彼らの会話が終わるのを待った。一体彼らは何を話していたのか。少々気になるが、その答えはまだわからない。
 病棟にはたくさんの人がいた。彼らの殆どが何かしらの不安を・憂鬱を・絶望を抱えて、それでも、それと向き合って生きようとしているのだと考えると、身勝手にも少しの一体感を感じた。私は今まで孤独を感じていた。他人ができていることができていなかったから。普通に生活することがままならなかったから。しかし、そこには沢山の同志がいた。治そう、心からそう思った。
 
 話すと少し気分が楽になる。私は今まで、自分を曝け出すことを恐れていたのかもしれない。今日から薬をのみます。私の気分はこれから上向きになります。
 ちなみに、偏頭痛の予防薬は全く効きませんでした。
 

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