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ともだちがほしいよ

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歳(とし)をとると共に、肩書きやキャリアにこだわり自分の本心が話せなくなって行きます。世の中の手前、子供の手前、、、。形だけの友だち。同僚。そんな息のつまった大人の本音(ほんね)…
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火ようのともだち

火ようのともだち

子供の頃、理科の授業が苦手(にがて)だった。実験が嫌なのだ。机に座って考えるだけでなく、わざわざフラスコや顕微鏡(けんびきょう)を使って手間をかけるのが面倒臭い感じがして、馴染めなかった。当然、成績も下がり気味で、心配した親は理科だけを特別にある先生にお願いして、週に1回、その先生の家にお邪魔して自分は教えてもらうこととなった。最初はピンと来なかったのだが、その女の先生は親切丁寧に理科の特に実験の

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